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崇裕 side
検査結果の日、マネージャーに調整してもらってなんとかオフにしてもらって、
家で待っとったけどやっぱりいてもたってもいられんくて、車で病院の周りを行ったり来たりしとった。
ぐるぐると回っとると、道で立ち尽くしとるAを見つけた。
ああ、、、
良くない結果やったんや、、、。
ハザードを付けて少し後ろで見とったけど、Aは全然動かへん。
思い切って電話して、拾って帰ることにした。
電話越しに空元気が伝わってきて、胸が痛くなった。
帰り道、Aは何も喋らんと後部座席でずっと窓の外を眺めとった。
.
.
家に着いて、コーヒーを淹れてリビングのソファに2人で座った。
「はい。お疲れ様。混んどった？」
『ありがとう。うん。あの先生有名なんだね、すごく遠いところから来てる人もいるみたいだよ。』
「そうなんや、
そんな有名な先生なら安心やな、」
『…安心、、、。
そっか、、有名な先生なら間違えたりしないか…、』
「……、」
『……。』
唇をぎゅっと噛み、両手は膝の上で固く握り締めとる。
「…A。
ええよ、落ち着いてからで。」
『ううん、、、っ、ごめん、。
へへ。……っ、、なん、か、、わたしっ、、
ダメ、、っぽい、っ、』
無理矢理笑顔を作ったAの顔は歪んどって、目からは大粒の涙が零れ落ちた。
「っ、、！Aっ、、、。」
咄嗟にAを抱きしめた。
そうやないと、Aは今にも崩れてしまいそうやった。
『ふ、っ、、、、ぅ、、、ご、め、、、ぅっ、』
「ええから、、我慢せんでええから……。」
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作者名：ふう
| 作成日時：2021年7月17日 20時
