最後のひとかけらを君に (ページ49)

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片手でサッとTシャツを脱ぐ崇裕が好きで、

早替えだ、、とか、また筋肉ついたなぁ、、、なんて思ってると、

「なに余計なこと考えとるん、」

って笑われた。

『ふふ、、。かっこいいなって思って』

「ふは、当たり前やろ、笑」

『自意識過剰、笑』

「なんでやねん笑」

『かっこいいのは筋肉だよ』

「ふへ、そっちな、笑」

『細くて筋肉ついてんの好き、』

「鍛えとるからな、笑」

『私も筋肉つけようかな、』

「あかん、今のままでええ、」

『えー』

「ほらもう黙り、笑」

呆れたように笑うと、また唇を塞がれて、

あっという間にまた、崇裕に夢中になっていった。

　

愛おしい。

好きで、好きで。

ずっとずっと、崇裕と繋がってたい。

心地よくて、安心して。

不安もなにもかも、

優しく、あったかく、溶かされてく。

まるで崇裕の一部になったみたいに、

ドキドキするのに、落ち着くんだ。

私は崇裕のものだよ。

ずっとずっと、この瞬間が永遠になればいいのに。

　

そう思いながら、だんだんと激しく、甘い世界に堕ちていくんだ、、

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