最後のひとかけらを君に (ページ41)

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A side

『……、』

目を開けると、寝室のベッドで。
手を握ってくれてる崇裕は、床に座ったままベッドにもたれて眠っていた。

あれ、、私、、、。

ぼんやりとした頭の中で思い起こす。

「…ん、、、あ、起きたん、？」

『うん、ごめん、私…』

「すごい熱でな。急に倒れるからほんまビックリして…気分どうや？まだしんどい？」

『…どうだろ、たぶん大丈夫、』

崇裕の手がフワッとおでこに伸びてくる。

「あーまだ熱いな。
ごめんな、体温計どこにあるんか分からんくて、」

『あ、リビングの棚の右の』

「あー、そこやったか！ちょっと持ってくるわ、」

部屋を出た崇裕は、お水と体温計を持って戻ってきた。

「水飲んだ方がええで、ちょっと体起こせる？」

『うん、』

支えながら起こしてくれて、ミネラルウォーターのキャップを開けて渡してくれた。

『ありがと、優しいじゃん。』

「ふは、当たり前やろ！笑
誰やと思てんねん、ジェントル濵田やで笑」

　