最後のひとかけらを君に (ページ17)

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『…ごめん、崇裕寝れないよね、』

「はは、大丈夫やで、Aは近くおっても寝れるし。」

『移動中はやっぱ寝れないの？』

「おん、よっぽどのときは寝るけどな。」

『意外だよね、全然気にしなさそうなのに、濵ちゃん。』

「濵ちゃん言うなや笑」

『へへ、いいじゃん、濵ちゃんなんだから』

「なんかメンバー思い出すやんけ、笑」

『そんなん照史くんだって崇裕呼びじゃん』

「いや、それとは別やん」

『一緒だよ』

「照史はタカヒロ↑やから、笑」

『そやな、タカヒロ↑』

「やめろや笑照史の顔出てくるわ笑」

『ふふ、笑』

「ふへ。笑」

『……。』

「……。」

優しく、髪を撫でてくれる崇裕。
大切にされてることを実感して、…安心する。

『崇裕、』

「んー？」

『…ううん、なんでもない。』

「なんやねん笑」

『呼んだだけ。笑』

「ふへ、笑
いつでも何回でも呼んでや。俺、Aに名前呼ばれるん好きやねん。」

『ふふ、そう言われるとちょっと恥ずかしい笑』

「ふへ、俺も言うてて恥ずかしかった、笑」

『……、

好き、崇裕。』

「おん、俺も、好きやでA。」

崇裕の心臓の音を聞いてると、だんだん眠くなってきた。
大丈夫、、なにも心配いらない。
言いようのない不安は、押しつぶして夜の闇に溶かして消した。

　