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もうここらには俺たち2人だけしかおらんくて。
2人のだけ世界で、この狭いベッドの上で抱き合って。
愛を囁き合うようなガラやないけど、彼女のことが愛おしくてしょうがなかった。
マイペースで、掴みどころのない彼女。
翻弄されてばっかりやけど、それがいつもドキドキワクワクして、平凡な俺には刺激的やった。
地球がなくなるって言われても、彼女は俺のそばを離れようとせんかったし、俺もそれでええと思った。
やってほら、こんな世界でも2人でおれば毎日が幸せでいっぱいや。
「…愛してんで、A」
眠る彼女の髪を撫でながら、そう囁いてみると、意外と悪くないもんやな、なんて思ったりした。
何度も噛まれた肩の痛みすら、愛おしく感じた。
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作者名：ふう
| 作成日時：2021年2月21日 15時
