これはただの、愛のお話。1 (ページ18)

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「ふは、寝ぼけとんな、(笑)
可愛え可愛え。

今な？夜の9時回ったとこやで。

俺ちょっと前に帰ったんやけど、Aちゃんぐっすりやったから起こさんかったんやわ。

体が疲れとるんやろ、寝られるなら寝とったほうがええよ。」

『…ん。』

　

眠たくて言ってることがよくわからない。

だけどあっちのお部屋に行った方が良さそうだと思って起き上がろうとすると、フワッと体が浮いた。

　
　
「しょ、っと。
ごめんな？ちょい危なそうやから運ぶな。」

　
そう言って別の部屋に運ばれて、お布団に入れてくれた。

「おやすみな、」

　
と優しく頭を撫でられて、あたしはまた目を閉じた。

.

.

.

～～♪～♪

心地よい音がどこからか聞こえてくる。

なんだろ、、

.

.

　
　

パチっと目が覚めると、部屋の隅にボヤンと、雪だるまの形の紫色のライトが浮かび上がってる。

　

ちょっと可愛い。
あの人の趣味なのかな…。