これはただの、愛のお話。1 (ページ17)

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その人は当たり前とでも言うようにあたしの体を気遣いながら、お世話をしてくれて、家のことを説明したあと、

「夜飯買ってくるし、掃除とかもええからとにかく今日はゆっくりしときや？」

って仕事に出て行った。

　

不思議な、人____。

　

あたしはシャワーを借りることにした。昨日ざっと浴びただけだったし…。

昨日のアザは青黒く変色していて。
鏡を見ると、ゾンビみたい。

　
『…気持ちわる。』

　

あの人、なにも言わなかったな…。

驚いた素振りもしないで、普通にしてくれてた。

……。

服、勝手に使っていいって言ってた…、

　

長袖の服、借りよう…。

.

.

.

　

ソファでぼーっとしていたら、いつのまにか眠ってしまったらしい。

物音がして、目を開けるとあの人がいた。

　

「あ、起きた。」

　

『…。』

　

「布団、あっちの部屋に敷いといたからな？まだ眠れそうやったら布団行く？」

　

『…？』

　