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…君のことを大事に出来てるとは、俺やって思ってへんかった。


やけど、大切には、思っとった。


自分のことを話さない君は、腕に無数の傷があった。


別に隠そうともしていなかったし、


俺も何も聞かなかった。


猫のように気まぐれにここにやってきては、俺に抱かれて帰って行く。


それが君の不器用な愛情表現だとは気付かずに。






…いつしか、君はここへ来なくなった。


それは蝉が泣き始めた頃やった。


メッセージが読まれた形跡は無かった。




 
『…次の奴、見つけたんか、』





 

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作者名:ふう | 作成日時:2020年4月17日 3時

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