【銀魂】嫁がいるなんて聞いてない。弍【坂田銀時】

@. ページ25

僕は銀さんとAさんが喧嘩している姿を…今日初めてみた。


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新八『ただいま帰りましたー！』
神楽『ただいまヨー。』



銀時『…てめぇ。それ本気で言ってんのか！！！』


A「そう思ってもおかしくないっ！！
じゃあ聞くが！なぜお前はあの時、言葉を濁した？
そんなにあの女に知られるのが嫌だったのか？？
吉原に足繁く通う理由もそれか？？
百華の頭領ともあれば、頼りになるもんな！！
こんな…傷者で、、、心配ばかりかける私なんかよりよっぽど居心地がいいんだろう。
……不甲斐ない嫁ですまなかった。もうこれからは私のことなんか気にしなくていいから。」



違う。全て誤解だ。


確かにそう言いたかったのに…
今何を言っても言い訳にしかならないと…銀時は言葉を出せなかった。



そのまま何も言わない銀時に背を向けたAは



銀時『あっ…おいっ！！！』



新八『Aさんっ！！』
神楽『A姐っ！待ってヨっ！！』


A「驚かせてすまなかったな。」


見たことない悲しい笑顔で、2人の頭をポンポンと撫でると、静かに戸を閉めた。


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神楽『A姐、、泣いてた…ネ…
銀ちゃんっ！！A姐に何したアルかっ！！』


銀時『夫婦喧嘩にガキが首突っ込んでくんじゃねぇよ。』


神楽『絶対っ銀時ちゃんが悪いアル！！！
A姐がいつもどんだけお前のこと心配してるか知ってるアルかっ！？
銀ちゃん、フラフラ夜も出歩くし、ほっとくと怪我して帰って来るし、いつも何にも言わないから……
昨日も！！A姐がどんだけ心配しながら、待ってたのか知ってるアルか！！』


新八『神楽ちゃん、落ち着いて！』


銀時『うるせぇな。知ってるよ…んな事、言われなくたって………何年一緒にいると思ってんだよ…』


新八『僕ら、Aさんに頼まれておつかいしてきたんですよ。』



僕は薬局の袋を銀さんに渡した。


あんなに、感情的に声を荒げるAさんを見て
正直、すごく動揺している。


本当は銀さんの言う通り、口出しするなんて野暮なことだって、わかってはいるけど…


新八『銀さんが、どうせ気持ち悪いって帰ってくるから、薬と、甘いもの買って来てくれって。
自分は仕事行く前に、朝ごはん作っておくからって。』



こんなに銀さんを大切に思ってくれているあの人を
泣かせた銀さんの味方なんて…



新八『神楽ちゃん。Aさん、探しに行こう。』


神楽『おうよっ！！定春っ！行くアルよっ！』



今はできない。

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