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俺はAの買ってきてくれた納豆巻きを頬張りながら
ふと、大学時代の友人を思い出していた。
『キヨはおにぎり派？サンドウィッチ派？』
『なんでその二つ限定なんだよ(笑)俺はごはん派ー。』
なんか…重なるなぁ。
A「なんふぇすは。」
じぃっと見つめてしまっていた俺の視線に気づくと
気まずそうに問いかける。
まずは飲み込みなさい(笑)と思いつつ、
キヨ『お口もちっちゃいなぁって思ってさ。』
A「余計なお世話です。」
キヨ『なぁ、A。一緒に過ごす上で、お前に嫌な思いさせたくないから、一つだけ確認してもいい？』
Aは不思議そうに首を傾げると、どうぞ？と答える。
キヨ『兄ちゃんのこと思い出したり、話聞かれたりするのは辛い…？』
本当は聞こうか迷った。
でも正直、このままこの子をうちに置いておくわけにいかないし、早いとこお兄さんが俺から離れてくれるに越したことはない。
そのためには必要な確認だ。
一瞬目を見開いたが、
Aはすぐに目を細め、少しだけ笑顔を浮かべると
A「お兄ちゃんの話、するの好きなんです。
聞かれるのも嬉しいし、答えるのも楽しいです。だから、辛いなんてそんなこと、一個もありません。」
初めて見せたAの笑顔だった。
まぁ…昨日のイブ君との、会話の様子を思い出しても
納得の返事。
キヨ『そっか。じゃあ今、兄ちゃんはどんな顔してんの？』
A「昨日より優しい顔してます。喋らないけど。」
キヨ『そっ！ならよかった。一緒に兄ちゃんが俺んところから離れる方法探そうなっ！』
俺は満面の笑顔を向けて、テーブルの向かい側に座る
歳の割に小柄な、それに不釣り合いなくらい大人びた
少女の頭をガシガシと撫でてやる。
あまり嫌な気はしていなそうだった。
.
.
.
キヨ『と言うわけで、Aちゃんは今日から俺に敬語は禁止です！！』
A「くっ…わ、かりました。」
キヨ『じゃなくて？？』
A「わかったー。もぉ…わかったよ。これでいい？？」
キヨ『おう！くくっwwヤケクソじゃん。』
A「不本意ですもん……だもん。」
朝昼ごはんを食った後、
まぁ昨日に比べて、会話も増えた俺たち。
俺の、Aへの警戒心は完全に無くなり、またAも少し慣れてくれたところで
敬語なしの提案をしてみた。
もちろんタダでは転ばないこいつに、ジャンケンを持ちかけたところ、弱すぎ。
うん。少しずつ仲良くなれてると思う。
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シロ(プロフ) - 今日見つけて一気読みしたんですがもう泣きそうです。更新楽しみにしてます！ (2月29日 11時) (
レス) @page35 id: 0f818d1e71 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - honoさん» 読んでいただきありがとうございます！！頑張って更新しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！！！ (9月26日 18時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
hono - 今日見つけて読んだんですけど面白すぎて全部読んじゃいました！！！これからも更新待ってます！ (9月26日 5時) (レス) @page26 id: f4c357a258 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 舞さん» 大変お待たせしました…！読んでいただきありがとうございます！最後までお付き合いいただけたらうれしいです！ (9月16日 15時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新ありがとうございます！毎回楽しみに読ませてもらってます。 (9月16日 1時) (レス) @page26 id: 6cc5db9b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年7月25日 16時
