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『お時間ありますか？よかったら少しお礼をさせてください。』
キヨ『えっ、あっ……はい。』
断れなかった。
頭が混乱している中、言われるがまま家に上がると
すごく綺麗な広いリビング。
そこに、家族写真が何枚も何枚も飾られていて、
俺の想像していた家庭とはかけ離れていた。
『突然こんなことを言われても戸惑いますよね
正直、私もあの日、もうかかってくるはずのない娘からの電話に、戸惑いを隠せませんでした。
誰かのいたずら…でも、娘のケータイは確かにここにあって、繋がるはずもない……
あの時、動揺していたとはいえ清川さんにひどい態度をとってしまい申し訳ありませんでした。』
深々と頭を下げられ、何も言えない俺に、ふわりと泣きそうな笑顔を向けられる。
この笑顔、、、同じ顔……
こちらです。
そう言葉にしながら、Aの母親に俺が案内された部屋は…
仏間……
Aの可愛らしい笑顔の写真が飾ってある祭壇があった。
キヨ『A…だ、、、、』
『あの子のことですから、清川さんに何も言わずにいたんでしょう？ごめんなさいね。
2週間ほど前に、娘と息子は交通事故にあったんです。
息子はなんとか一命を取り留めたんですが、まだ意識が戻らなくて……娘は、、、助かりませんでした。』
2週間前って…あれ？それ、、、
あの日じゃねぇのか……
俺とAが出会った日じゃ……
『私が変なこと言ってるって思ってらっしゃるかもしれませんが……あの…．これ見ていただけますか？』
俺はある一通のメールを見せられる。
【お兄ちゃん、ちゃんと戻ったよ。もう少しで目を覚ますと思うから。
だからお母さんも安心してね。私はもう帰ります。
清川さんってノッポなお兄さんが来たら、よろしく言っといてね！】
送信時間は今日、ついさっき、2人で一緒にいた時間だった………
キヨ『は…ははっ。ノッポなお兄さんってなんだよ。
もっ、と……わかりやすい特徴、、あんだろうが……』
そうだな…そういえばあいつ……
一言も兄ちゃんが亡くなったなんて言ってなかったなぁ……
キヨ『あの、お線香……あげてもいいですか？』
Aの母親は、涙を流しながら声を出せずにいたが、
コクコクッと力強く頷いてくれた。
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シロ(プロフ) - 今日見つけて一気読みしたんですがもう泣きそうです。更新楽しみにしてます！ (2月29日 11時) (
レス) @page35 id: 0f818d1e71 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - honoさん» 読んでいただきありがとうございます！！頑張って更新しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！！！ (9月26日 18時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
hono - 今日見つけて読んだんですけど面白すぎて全部読んじゃいました！！！これからも更新待ってます！ (9月26日 5時) (レス) @page26 id: f4c357a258 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 舞さん» 大変お待たせしました…！読んでいただきありがとうございます！最後までお付き合いいただけたらうれしいです！ (9月16日 15時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新ありがとうございます！毎回楽しみに読ませてもらってます。 (9月16日 1時) (レス) @page26 id: 6cc5db9b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年7月25日 16時
