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そんな俺の思いは、この子に押し付けるわけにいかない。
Aは今日、家に帰ると言った。
A「キヨ兄(小声)」
キヨ『んー？なに？？』
帰りの電車の中、俺に小声で話しかけてくるAに
耳を近づける。
A「ううん。やっぱりこっちの方が呼びやすい！」
なんだそれ(笑)
こんなどうでもいい会話すらも俺の寂しさを煽る。
キヨ『やめろ！もともとその呼び方は納得してなかったんだぞー。』
A「イブ君がそう呼んであげてって言うんだもん。
あっ…イブ君に直接お礼言えなかったな…
キヨ兄さ、すっごくありがとうって言ってたって伝えてくれる？」
キヨ『あぁ。伝えておく。
今度また遊びにおいで。その時イブ君も呼んでおくから。』
A「………うん。」
それからは会話をせず…ただ静かに、2人で電車に揺られていた。
.
.
.
A「長い間お世話になりました。そしてお邪魔しました。」
俺と、俺の部屋にペコリと頭を下げたAは
荷物を抱え玄関を出る。
キヨ『忘れ物ないか？』
A「うんっ！大丈夫！部屋の片付け…本当にしなくてよかったの？」
キヨ『いい！いい！俺が後でやるから！
そんな時間ないだろ？。もうすぐ夜になるし、
さすがにそんな時間に帰せない。じゃあ行こ。送ってく。』
教えてもらったAの家は意外と近くて、少し距離はあるが、散歩がてら2人で歩いて行く事にした。
キヨ『突然帰って、親御さんびっくりしないかな。』
A「お母さんに連絡したから大丈夫。」
【お母さん】
その言葉に俺は少し反応してしまった。
そうだ…俺がAを家にあげるきっかけになったのは
こいつの母親だ。
もし、もしもAが俺にもう会えないと思ってる原因が
その母親なのであれば……俺はそれだけは阻止したかった。
本当に帰していいのか？
家でちゃんと大事にしてもらってるのか？
家に帰って、Aは楽しく過ごせるのか、、、？
俺といた方が…
そんな思考がぐるぐると頭の中をいっぱいにする。
A「キヨ兄？？」
キヨ『あっ、なんでもない。お母さん、家にいるかな。』
A「この時間ならいると思うよ。最近は夕方にはいるみたい！」
キヨ『じゃあ、俺も少し挨拶させて？勝手にしばらくAのこと預かっちゃってたわけだし。』
A「そんな…あれは私が、、、」
いいから。
俺が言葉を遮ると、
A「……わかった。」
Aは覚悟を決めたような顔をした。
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シロ(プロフ) - 今日見つけて一気読みしたんですがもう泣きそうです。更新楽しみにしてます！ (2月29日 11時) (
レス) @page35 id: 0f818d1e71 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - honoさん» 読んでいただきありがとうございます！！頑張って更新しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！！！ (9月26日 18時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
hono - 今日見つけて読んだんですけど面白すぎて全部読んじゃいました！！！これからも更新待ってます！ (9月26日 5時) (レス) @page26 id: f4c357a258 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 舞さん» 大変お待たせしました…！読んでいただきありがとうございます！最後までお付き合いいただけたらうれしいです！ (9月16日 15時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新ありがとうございます！毎回楽しみに読ませてもらってます。 (9月16日 1時) (レス) @page26 id: 6cc5db9b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年7月25日 16時
