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キヨ『おーい。ちょっと待って。』
俺、マジでバカじゃん。
本当にこの子の言ってること信じんのかよ。
ただの視聴者とか、イブ君のファンの子が近づいてきただけかもしんねぇのに…
A「あっ、赤いお兄さん。あの、お騒がせして本当にすみません。
気にしな…くていいとは思ってませんが。気にしないでください。」
キヨ『君の兄ちゃん、どっか行っちゃったらどうするの？？』
A「そうかぁ…そうだなぁ。
お兄さん、今から霊感を覚醒させてくれませんか？
そしたら兄を説得して、帰してあげてください。」
この返答に、俺は気が抜けてしまった。
キヨ『ふっ…ははっ！それ本気？それとも冗談？(笑)』
A「もちろん冗談ですよ。いいです。いなくなった時は何度でも探しますから。」
なんか、淡々としてて毒気抜かれるわ…
キヨ『お母さんと仲悪いの？』
A「いや。そういうわけじゃ…」
キヨ『さっきの、もしかして耳聞こえないとか…？』
俺の問いかけに、ふるふると首を横に振るだけ。
キヨ『スマホ貸して？俺が話すから。』
一瞬戸惑ったが、"お母さん"の文字を探した後
しぶしぶと言った感じで、俺に手渡してきた。
プルルル…と何度か無機質な機械音がなり、途切れた時
【……どちら様ですか。】
どちら様って……娘のスマホからかけてるのに、、？
キヨ『あっ、やぶ遅くにすみません。私清川と申しまして…』
なんとなーく、それらしい理由を述べながら
迎えにきてあげて欲しいと伝えたとき、母親の返答を聞いて
【あの…ちょっと今から向かうのは……
それにその子本当にうちの娘ですか？
もし本当に娘なら、そのまま追い返してもらって結構ですから。自分で帰ってくるように言ってください。】
キヨ『はっ…？』
俺は言葉を失った。
キヨ『えと…すみません。さっきは色々とそれっぽいこと言いましたけど、本当のことを言うと
お宅の亡くなった息子さんが俺に取り憑いてるらしくて、
娘さんそれ見つけて俺のところに相談に来たんです。
信じてもらえるか分かりませんけど、俺は信じてます。
お兄さんをどうにか助けたいと言う娘さんの気持ちが満足するまで俺、付き合うことにしました。
しばらく娘さん、お預かりいたします。よろしいですか？』
この親…やばいだろ。
【………娘に、くれぐれも迷惑をかけるなとお伝えください。では。】
通話が切れ、暗くなった画面を見つめる俺の頭の中は真っ白だった。
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シロ(プロフ) - 今日見つけて一気読みしたんですがもう泣きそうです。更新楽しみにしてます！ (2月29日 11時) (
レス) @page35 id: 0f818d1e71 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - honoさん» 読んでいただきありがとうございます！！頑張って更新しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！！！ (9月26日 18時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
hono - 今日見つけて読んだんですけど面白すぎて全部読んじゃいました！！！これからも更新待ってます！ (9月26日 5時) (レス) @page26 id: f4c357a258 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 舞さん» 大変お待たせしました…！読んでいただきありがとうございます！最後までお付き合いいただけたらうれしいです！ (9月16日 15時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新ありがとうございます！毎回楽しみに読ませてもらってます。 (9月16日 1時) (レス) @page26 id: 6cc5db9b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年7月25日 16時
