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いつもより早起きをした。
そして俺は珍しくキッチンに立っている。
まだ丸まって眠っているAを横目に
珍しく朝飯を作る。
簡単なものしか作れないけど、Aがまめに買い物に行ってくれてるおかげで、冷蔵庫の中は潤っていた。
起きてきたら聞こう。
2人でご飯を食べながら、大切な話をしよう。
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A「いい匂いがする……」
少し時間が経った時、Aがそんなことを言いながら身体を起こした。
キヨ『お前の鼻は優秀だなぁ。はよ。』
A「おはよ。キヨ兄………朝ごはん作ってくれたの？」
キヨ『うん。食べる？』
A「食べられるやつ…？」
キヨ『た…食えるわっ！！失礼なガキにはあげませーん。』
A「ごめんー。食べたいから待ってて！顔洗ってくるから！」
ったく…(笑)
パタパタと洗面所に向かう姿を見てなぜか寂しくなった。
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黙々と朝食を食べる俺とA。
ご飯中は今までもそんなに会話をしていなかった。
確かにそうだった。
でも今日はそんな沈黙が気まずくて仕方ない。
A「これ……」
そんな沈黙を破ったのはAだった。
食べかけの卵焼きを見つめたまま次の言葉を発さないことが俺の不安を仰ぐ。
キヨ『えっ！あれ！？まずかった、、、？』
1番自信のあった卵焼き…
俺の問いかけにふるふると首を振ると、
A「(この味………)こ、これ…すっごい好きな卵焼き！！」
そう言って、眉を下げ、泣きそうな笑顔を浮かべるA
あれ？俺…なんか、、、この顔知ってる……
キヨ『よ、よかったぁ…それ、昔友達に教えてもらった卵焼き。うまいだろ。』
A「美味しい…ありがとうキヨ兄。」
キヨ『またいつでも作ってやるから…な？』
A「……キヨ兄さ、何か聞きたいことがあるよね？
多分…同じこと考えてて。私も、そろそろ聞かれるんじゃないかって思ってたんだ。」
バレバレだった。
まぁこんだけらしくないことすれば、そりゃ何かあるってわかるか。
キヨ『話したくなかったら無理に聞かないから…
その…兄ちゃんに何があったのか教えてほしくて。
それがわかれば、Aも家に帰れるし…兄ちゃんも帰れるかもしれないなって。俺は思ってるのね？』
そう。これで全て解決すれば
Aを帰さなきゃいけなくて、この生活に終わりが来る。
それが、嫌だというのは俺のエゴで。
そもそも現状が非日常なんだ。もう終わらせなきゃな。
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シロ(プロフ) - 今日見つけて一気読みしたんですがもう泣きそうです。更新楽しみにしてます！ (2月29日 11時) (
レス) @page35 id: 0f818d1e71 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - honoさん» 読んでいただきありがとうございます！！頑張って更新しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！！！ (9月26日 18時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
hono - 今日見つけて読んだんですけど面白すぎて全部読んじゃいました！！！これからも更新待ってます！ (9月26日 5時) (レス) @page26 id: f4c357a258 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 舞さん» 大変お待たせしました…！読んでいただきありがとうございます！最後までお付き合いいただけたらうれしいです！ (9月16日 15時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新ありがとうございます！毎回楽しみに読ませてもらってます。 (9月16日 1時) (レス) @page26 id: 6cc5db9b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年7月25日 16時
