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キヨ『A！！！！！』
玄関までの扉を勢いよく開けると、俺の大声に驚いた様子のAが立っていた。
A「あっ…ごめっ…」
キヨ『連絡返ってこねぇし！！！何かあったんじゃないかって、心配するだろ！！』
A「ご、ごめんなさい……ケータイ見てなくて、、、」
ここで俺は我に返った。
明らかに俺を怖がっている様子のA。
キヨ『あっ…ごめん。声デカかったよ………な、、、』
この時やっと気づく……
Aは、俺とは目を合わせず
ぽろぽろと静かに涙を流していた。
やっちまった……
キヨ『ごめっ！あの、怒ってるんじゃなくて！！ごめんな。俺が悪かった！！ごめんって〜。』
A「キヨにっは、、、わ、たしがいる、とっ…変な気を使わないといけなくてっ……
はやくっ…出ていか、ないと……って、、、」
キヨ『………そんなこと…』
思ってない。
思ってないのに、それを口にしたら
この子を縛り付けてしまう気がした。
キヨ『っ……どこ行ってたの？？』
出来る限り優しく問いかけ、
目線を合わせて涙を拭いてやると
やっと目が合った。
A「お…兄ちゃんに会いにっ……！！キヨ兄？」
もうこれは反射だった。
最後までAの言葉を聞かずに、ただ強く抱きしめる。
兄ちゃんに会いに行くって……なんだよ！！！！！
その意味わかって言ってんのかこいつ……
キヨ『はぁ………帰ってきてよかった………』
A「ごめんなさい…」
キヨ「ちっがーう！！そうじゃない。おかえりA。」
A「た、ただいま。」
.
.
.
あれからいつも通り飯食って、俺は動画の編集に戻り、
日付が変わる前に2人で布団につく。
いつもと変わらない時間を過ごした。
隣でスヤスヤと寝息を立てるAの目は少し赤くなっていて、申し訳なくなる。
そっと触れると、眉間に皺を寄せるから
自然と顔が綻んだ。
はぁ…と久しぶりにマイナスなため息が出る。
帰ってきて、俺が飛び出して行った時のこいつの第一声が
ごめんなさい
だった。それが正直ずっと気になっている。
本人が言うように、ここにいることをずっと気にしていたから出た言葉なのか…
"癖"なのか、、、
それに、兄ちゃんに会いにって……
どう言う意味だよ。
今まで聞くのが怖くて、はぐらかしてきたけど…
そろそろ聞かないといけないよなぁ。兄ちゃんのこと。
キヨ『頭ん中ぐちゃぐちゃだぁ……』
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シロ(プロフ) - 今日見つけて一気読みしたんですがもう泣きそうです。更新楽しみにしてます！ (2月29日 11時) (
レス) @page35 id: 0f818d1e71 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - honoさん» 読んでいただきありがとうございます！！頑張って更新しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！！！ (9月26日 18時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
hono - 今日見つけて読んだんですけど面白すぎて全部読んじゃいました！！！これからも更新待ってます！ (9月26日 5時) (レス) @page26 id: f4c357a258 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 舞さん» 大変お待たせしました…！読んでいただきありがとうございます！最後までお付き合いいただけたらうれしいです！ (9月16日 15時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新ありがとうございます！毎回楽しみに読ませてもらってます。 (9月16日 1時) (レス) @page26 id: 6cc5db9b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年7月25日 16時
