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A「会社でも、奈美は悪くないって庇ってくれたんですけど、まぁ広報の仕事は他に任せざるを得なくなって。
その頃って、娘がちょうどイヤイヤ期だったんすよ…」
牛沢はただ、うんうん。と頷き、黙って話を聞き続ける。
A「まぁ、会社は良しとしても世間が弱いものをイジメるのは今と変わらないです。
部署も移動するか…？みたいなことになってたみたいで。
俺、それ奈美の葬式の時に会社の人間から聞かされたんすけど…(笑)
あいつ、家では無理して笑ってたんすよねぇ…
娘も言うこと聞かないし、俺は仕事忙しい時で、全然手伝えないし、支えてあげれなかったんですよ。」
牛沢『まぁ…お互いに仕事してて、ましてやAは頑張り時だったんだろ？』
その言葉に、優しく笑うと首を横に振った。
A「忙しいは理由になりませんよ。俺は奈美の変化に気づいてあげられなかったんです…
あの日…奈美は体調が悪くて仕事を早退してきた日でした。
気持ちも落ち込んでるところに、娘の世話を任せっきりで…
体調悪かったのも俺のせい…でした。
俺がたまたまはやく帰れる日で、久しぶりに3人で飯食えるの楽しみだって言っちゃったんですよ俺。
あの時、久しぶりに外食しようとか、俺が作るよって言えればなぁ……」
Aはそこまで話すと何かを一緒に飲み込むように
ビールを一気に飲み干した。
A「ぼうっとしてたんでしょうね…買い物に行く途中でした。赤信号で突っ込んでくるトラックに気づかないまま横断歩道を…」
牛沢は事故で亡くなったことは知っていたが、真相を始めて聞いて、言葉が出なかった。
A「だから、俺。ネットって大嫌いなんですよ。」
顔を上げたAは苦笑いを浮かべていた。
A「でも、キヨの姿見て、牛沢さんたちと楽しそうにしてるの見て、こういうので元気もらってる人達もいるって考えた時に、ネットの全てを否定しちゃいけないってわかって。」
牛沢が、さりげなく頼んでいたビールをAに渡すと
ありがとうございます。と受け取る。
A「でも、また。俺の大切な人をネットが巻き込んだんですよ。俺の中に2回目はない。出る杭は打たれないと。
って事で、尻尾掴んできました。」
牛沢『尻尾って、お前…まさか(笑)』
A「俺じゃないですよ。その手のことに強い友達に頼んで。
まぁ…俺、キヨほど良い子ちゃんで育ってきてないんで(笑)」
牛沢は引きつった笑みを浮かべた。
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むぎむぎ(プロフ) - ゆさん» とても嬉しいコメントありがとうございます！！今途中まで書いている話も頑張って更新した行きたいと思います！！最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年5月6日 22時) (
レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 初めまして、コメント失礼します。 完結おめでとうございます、そしてお疲れ様です！とても楽しく読ませていただきました。まだまだ二人の日々を読んでいたかったですが、良い終わり方でよかったです。新しい作品も読ませて頂きます。これからも楽しみにしております！ (2022年5月6日 11時) (レス) @page28 id: 8b229610da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2022年4月12日 19時
