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その頃のAは…
A「よーし。じゃあ、もうすぐ飯の時間になるから各自、自由に過ごせー。今日言ったこと忘れんなよ。」
ただの親睦会だと思ってノコノコついてきた新入社員をしごいていた。
『課長、お疲れ様でした！』
A「おー。お疲れ。」
軽く後輩の言葉を交わして、喫煙所に向かう。
講習中にポケットの中で騒がしかったスマホを確認すると
先日連絡先を交換した面々から同じようなLIMEが入っていた。
A「仲良しだなぁ。」
一人一人丁寧に返信して、最後に弟のトーク画面を開く。
【あいつらのLIME無視していいよ。
俺は今から飯食う。いただきます。】
A「楽しかったならなにより…と。
俺も温泉入って着替えて飯行くかー。」
帰りたい…とため息をつくと喫煙所を後にした。
------2時間後
浴衣に着替えた社員たちは宴会場で文字通り宴会をしていた。
役持ちのAは上司の相手をしていたが、
さすがに疲れたと、一旦後輩に任せて席を立つ。
喫煙所は誰もおらず、ふと気になったキヨに
電話でもしてみるかと通話ボタンを押した。
キヨ『どしたの？なんかあったー？』
A「おー。お疲れさん！ちょっと1人になれたからなんとなくかけてみたー。」
キヨ『俺は彼女なのかwww？』
A「冷静に考えると怖いな。この行動。
ちゃんと飯食ったんだな？」
キヨ『うん！ご馳走さまでした。ちゃんと炊いて食べた。』
A「えらいじゃん。冷凍庫の米も悪くなる前に食ってくれ。」
キヨ『なんか親みてぇだなw』
A「お前が心配なのは親と一緒かもな。」
その時…
『清川課長も浴衣じゃん！！！』
『かっこいい！！清川かちょー！！』
『一緒にカラオケいきませんかー！！？？』
キヨの耳に黄色い声が響く。
キヨ『女の子たち騒いでるよ？』
A「えっ？聞こえた？すげぇな。喫煙所ん中なのに。」
キヨ『相変わらずモテんのね。』
A「スーツじゃないのが珍しいだけだろ。」
キヨ『カラオケ行ってきなよ。課長さん。』
A「やだよ。めんどくせぇ」
キヨ『課長なんだ。』
A「名ばかりのな。言ってなかったっけ？」
キヨ『仕事の話あんま聞かないからね。じゃあ俺ドラマ途中だから切るよ？』
A「あ、あぁ…邪魔してごめん。おやすみ。」
なんか機嫌悪いな…と思いながらスマホの画面を見つめるAは
外でキャーキャー騒ぐ女子たちを適当にあしらい宴会場に戻った。
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むぎむぎ(プロフ) - ゆさん» とても嬉しいコメントありがとうございます！！今途中まで書いている話も頑張って更新した行きたいと思います！！最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年5月6日 22時) (
レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 初めまして、コメント失礼します。 完結おめでとうございます、そしてお疲れ様です！とても楽しく読ませていただきました。まだまだ二人の日々を読んでいたかったですが、良い終わり方でよかったです。新しい作品も読ませて頂きます。これからも楽しみにしております！ (2022年5月6日 11時) (レス) @page28 id: 8b229610da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2022年4月12日 19時
