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レト『これは、俺の独り言だから気にしないで。』
もんじゃ焼きの土手を作りながらレトルトは話を続ける。
レト『俺が大好きな兄弟がいるんだけどさ。この前、そのお兄ちゃんの方から電話がかかってきてさ。
「レトくんの家って防音？今部屋探しててさ。やっぱり防音の方が気ぃ使わないのかなぁ」
って突然言われたんだよね。』
キヨ『………独り言じゃねぇじゃん。』
キヨは少し俯き飲み物を飲みながら呟く。
その様子を見てレトルトは優しく笑う。
レト『俺の家は防音対策はしてるけど、部屋自体は防音じゃないよーって教えてあげたんだけど。
そのお兄ちゃんはさ、
「やっぱり広い方がいいかな！みんな集まる時狭いの嫌だよね？レトくんも広い方がいいよね？」
ってなんか楽しそうに人を呼ぶような話もしててさ。何人呼ぶつもりなのか知らないけど(笑)
自分の部屋は狭くてもいいんだってさ。
仏壇と、ベッドと机おければいいんだーって言っててさ。』
キヨはなんとも言えない顔でレトルトを見る。
レト『あっ。予備の布団もう一個買っとくねってなんか俺に報告してきたなぁ。そういえば。
そのお兄ちゃんはさ、弟が大好きな人なんだよね。
二週間近くまともに会ってなくて、なんか寂しくなってきたわぁって言ってた(笑)
男兄弟なのに、なんか親子みたいな2人でさ。
俺は弟の方と友達なんだけど、その子のお兄ちゃんがすごく好きなの。
俺の友達を本当に大事にしてること知ってるから。』
そんな顔すんなよ(笑)
とレトルトは笑うと、もんじゃ焼き焼き続ける。
レト『AくんもキヨくんがAくんを好きなのと同じくらいキヨくんのこと大切にしてると思うよ。
心配しなくて大丈夫だよ。ほら。焼けたから食おう！』
キヨ『レトさん…ありがとう。』
レト『素直なキヨくんは気持ち悪いなぁwww』
その時、キヨのスマホが震えた。
【お待たせ！！家決まったぞ！！２日後に引っ越しだ！】
キヨ『兄ちゃんだ…家決まったって。』
レト『よかったじゃん！』
なんや、盗聴器でも仕掛けられてた気分やな。
とレトルトが笑うと
兄ちゃんのこういうとこ怖くなるww
とキヨもやっと心からの笑顔を見せた。
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むぎむぎ(プロフ) - ゆさん» とても嬉しいコメントありがとうございます！！今途中まで書いている話も頑張って更新した行きたいと思います！！最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年5月6日 22時) (
レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 初めまして、コメント失礼します。 完結おめでとうございます、そしてお疲れ様です！とても楽しく読ませていただきました。まだまだ二人の日々を読んでいたかったですが、良い終わり方でよかったです。新しい作品も読ませて頂きます。これからも楽しみにしております！ (2022年5月6日 11時) (レス) @page28 id: 8b229610da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2022年4月12日 19時
