Negligence ページ26
片付けが終わり、
綺麗になった本部。
そして、翌日。
嵐のメンバーもアンドロイドに関する事件も終焉を迎えたと思っていた。
「翔ちゃん、もう疲れは取れた？」
「……別に。」
櫻井は昨日、気絶して以来、目を覚ましたのは初めてであった。
辺りを見渡し、綺麗になっている本部を見るが、相変わらず、表情に感情が現れない。
それに交わす言葉は単語だけで、文章として最低限しか話さないようになってしまった。
初期の櫻井と言えば、単純だが、一度、解放した強力な感受性を抑えるのにはメンバーにすら、興味を示さないのが一番なのだ。
そんな櫻井を見て相葉は少ししょんぼりしていた。
「相葉さん、買い物して来てくれません？」
「えー、ニノちゃんが行きなよー。」
相葉がそう言うと二宮が目線で「行け」とうるさいので、結局、行く事に。
「翔ちゃんも買い物、行かない？気分転換にぴったりだと思うんだよね！」
櫻井は首を横に振る。
眼を解放した直後は他人の視線を感じやすくなり、眼に映る物に興味を示しやすくなってしまう。
そうすると色々と大変なのだ。
その所為で櫻井は迷子になるケースが多々ある。
しかし、結局、相葉に感化され、買い物に着いて行く事になったのだ。
櫻井はとぼとぼと相葉の後を着いて行くだけで、側から見たら、ただの付き添いだ。
買い物をする場所は大型商業施設で、人が多く、櫻井にとって苦痛となるものだった。
「…っ、ああっ、ううっ…。」
櫻井は目を抑え、蹲り、悲痛な唸り声を上げるが、相葉に届く事も無く、相葉は進んでしまう。
「大丈夫ですか？」
「…っ、は、話しかけないで。」
櫻井は店員の言葉に耳を傾けようともせず、ゆっくり立ち上がり、ほんのり紅く染まり始めている目を抑えながら、相葉を探す事になった。
一方で、相葉が櫻井の事に気付いたのは、櫻井が蹲ってから五分後。
距離は離れている。
「しょ、翔ちゃん！？ど、どうしよう…。」
相葉は動揺していた。
何故なら、今の櫻井を一人にしておくのはいつもの倍は危険だからだ。
ひとまず、さっき通ってきた道を戻る事にした。
「翔ちゃん！」
櫻井を発見したのは、楽器屋でピアノを華麗に演奏していた。
集中しているのか、強い感受性が働いてしまったのか、櫻井は相葉の声には反応しない。
むしろ、自分の世界に入ってしまっている。
「翔ちゃん！」
今度は櫻井の手を抑え、名前を呼ぶ。
声に反応して相葉を見上げた時の瞳は深紅に染まっていた。
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山風無限(プロフ) - 翔華さん» レス、ありがとうございます！いえいえ！嬉しいです！！私も翔華様の作品を読んでますので、楽しみにしてます！お互いに頑張っていきましょう！！ (2017年12月27日 19時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - 山風無限さん» はい、いくつか読ませていただてますよ＾＾ 読み逃げ状態ですみません。また寄らせて下さい！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 翔華さん» コメントありがとうございます！いえ、ありがたいです！翔くんは永遠に彼に守られます！何とか書き終えました。バッドエンドも考えましたが、それはやっぱりダメかなと悩んでこうなりました！もし良ければ、他の作品にも立ち寄って下さると嬉しいです！！ (2017年12月27日 18時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。コメントなくてごめんなさい…。やっぱり最後まで相葉くんは翔ちゃんの味方でしたね。相葉くんの優しさでほっこりできる最後でした＾＾本当にお疲れ様でした。 (2017年12月27日 18時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - お星様(評価)が40個となりました！！押して下さった読者の皆様、本当にありがとうございます！より良い作品作りを心掛けていきたいと思います！！ (2017年7月13日 7時) (レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2017年3月5日 19時
