☆《S》 ページ22
おれのせい。
にのを傷つけた。
全部、全部…。
おれが悪い。
なのに、まさきがおれに行くなと言う。
分からない、分からない。
おれはどうすればいいんだ。
「戻って来い、翔。」
「ダメ、翔ちゃん！翔ちゃんは嵐のメンバーだ！」
みんなの視線が痛い。
怖い。
頭を抱え込むしかなかった。
脳が追いつかない。
様々な感情がおれの心に入り混じって、もう無関心で抑えられない。
「ハァッ、ハァハァ…嫌だ！もうやめてくれっ！」
「翔ちゃんっ！」
「…いら…ない。」
ああ、まさき。
おれはようやく、きみを好きになれたのに…もう、限界だよ。
みんなに会わなければ、おれは感情で悩まなくて済んだのかな？
おれはきみに会わなければ、好きという気持ちを抱かずに済んだのかな？
もう感情なんて要らないよ。
そうしたら、無敵だと思わない？
「だき…しめ…ないで。」
まさき、もう要らないんだ。
望んでないんだ。
きみと同じ感情を抱こうと頑張って、「好き」を理解できて嬉しかったけど、ダメなんだ。
きみの温かさが、おれの心を更に傷つけてしまうんだ。
「どうして？」
「…まさき…と…決別…する、から。」
おにいさんの元に帰らないとみんなが不幸になる。
何とかして、これ以上、アンドロイドの製造を出来ないようにするから…だから、こんなおれを素直に送ってほしい。
なのに、なのに…。
おれの目から涙が溢れているんだ。
悲しいよ。
苦しいよ。
まさき、さとしくん、にの、じゅん、ごめんね。
そして、今まで、ありがとう。
「…おにいさんのところ…行く。」
「翔君、離れないで！」
「しょーくん、引き止めたら、怒るか？」
「翔さん、嫌です！」
みんなの視線がいつものおれなら、何にも感じないのに、今は眩い日差しのように酷く突き刺さる。
だから、背けたくなるんだ。
「翔ちゃん、俺は翔ちゃんの意見を尊重するよ。」
まさき…。
きみは何処まで優しいのだろう？
おれの決断が脆く崩れて、危うく揺らいでしまいそうになる。
まさきの純粋な視線がおれの心や気持ちを変えてしまいそうなくらい、強いんだ。
「翔、よく言ってくれた。彼らを置いて来るんだ。お前の帰るべき場所はアンドロイド開発研究所なんだからな。」
頷く事で精一杯だ。
おれの思考回路は既にパンクしていた。
「……さようなら……みんな。」
これでいいんだ。
もう、揺らいだらダメなんだ。
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山風無限(プロフ) - 翔華さん» レス、ありがとうございます！いえいえ！嬉しいです！！私も翔華様の作品を読んでますので、楽しみにしてます！お互いに頑張っていきましょう！！ (2017年12月27日 19時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - 山風無限さん» はい、いくつか読ませていただてますよ＾＾ 読み逃げ状態ですみません。また寄らせて下さい！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 翔華さん» コメントありがとうございます！いえ、ありがたいです！翔くんは永遠に彼に守られます！何とか書き終えました。バッドエンドも考えましたが、それはやっぱりダメかなと悩んでこうなりました！もし良ければ、他の作品にも立ち寄って下さると嬉しいです！！ (2017年12月27日 18時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。コメントなくてごめんなさい…。やっぱり最後まで相葉くんは翔ちゃんの味方でしたね。相葉くんの優しさでほっこりできる最後でした＾＾本当にお疲れ様でした。 (2017年12月27日 18時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - お星様(評価)が40個となりました！！押して下さった読者の皆様、本当にありがとうございます！より良い作品作りを心掛けていきたいと思います！！ (2017年7月13日 7時) (レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2017年3月5日 19時
