☆《M》 ページ19
翔君に言われるとは…。
想定外過ぎて頭が追いつかない。
「嵐は誰一人、欠けちゃだめ。この五人で嵐。だから、じゅんは必要。要らない人間なんて、嵐に所属してない。じゅんが一歩引いて現場で冷静に見てくれるから、おれも安心、する。年下のくせに…落ち着いてるし、頼れる。少しくらい、おれらに頼っても良いのに…。年上に甘えるのも…年下の役目。」
こんなに言われるなんて、翔君はメンバーが好きなんだね。
その目を一目、見れば、分かるよ。
頼るのが怖かった。
メンバーなのに、メンバーを雲の上の存在としか見てなくて、自分を違う意味で見失っていた。
「…翔…君。」
「…じゅん、泣きたい時は泣いていいんだよ。」
翔君の胸を借りて、糸が切れたかのように一気に涙が押し寄せて、感情が溢れ出た。
甘え方を知らなくて、頼り方も分からなくて、それでも、翔君は受け止めてくれる。
本当に優しい人に囲まれて、俺は働いているんだと改めて実感した。
「試験は所詮、データ採取の一環だから、気にしなくていいよ。この世界では数字では判断出来ない事だって、沢山あるんだから…。」
何故か、翔君に言われると妙に納得してしまう。
やっぱり、翔君は凄いな。
翔君への尊敬の気持ちは一度たりとも、忘れた事は無い。
「翔君、ありがと…お陰で冷静に考える事が出来たよ。みんなにちゃんと謝ってくる！」
「…どういたしまして。」
俺は部屋を出ると同時に翔君以外のメンバーがドアの前に居るのが見えた。
まさか、此処まで全て、見られてた？
「みんな…盗み聞きしてた？」
「……ごめん。」
「良いけど…ごめん。俺、自分の事ばかり考えて、みんなの足を引っ張ったらとか、要らない存在とか考えちゃって…でも、俺、此処に居ても大丈夫？」
「大丈夫に決まってますよね、おじさん。」
「勿論だよ。まつず…松潤を要らないと思った日は一度も無いよ。」
「もー、潤ちゃん、ネガティヴ！俺らが要らないなんて言う訳無いじゃん！嵐は俺、翔ちゃん、リーダー、ニノちゃん、潤ちゃんで嵐でしょ？」
「…みんな…ありがとう。」
俺は幸せだ。
こんな素晴らしいメンバーに囲まれて、仕事を出来るのだから…。
「……良かったね……じゅん。」
小さい筈の翔君の声が、この時だけは妙に大きく聴こえた。
でも、俺が耳にしたその声は酷く寂しく、虚しく聴こえた。
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山風無限(プロフ) - 翔華さん» レス、ありがとうございます！いえいえ！嬉しいです！！私も翔華様の作品を読んでますので、楽しみにしてます！お互いに頑張っていきましょう！！ (2017年12月27日 19時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - 山風無限さん» はい、いくつか読ませていただてますよ＾＾ 読み逃げ状態ですみません。また寄らせて下さい！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 翔華さん» コメントありがとうございます！いえ、ありがたいです！翔くんは永遠に彼に守られます！何とか書き終えました。バッドエンドも考えましたが、それはやっぱりダメかなと悩んでこうなりました！もし良ければ、他の作品にも立ち寄って下さると嬉しいです！！ (2017年12月27日 18時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。コメントなくてごめんなさい…。やっぱり最後まで相葉くんは翔ちゃんの味方でしたね。相葉くんの優しさでほっこりできる最後でした＾＾本当にお疲れ様でした。 (2017年12月27日 18時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - お星様(評価)が40個となりました！！押して下さった読者の皆様、本当にありがとうございます！より良い作品作りを心掛けていきたいと思います！！ (2017年7月13日 7時) (レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2017年3月5日 19時
