☆ ページ15
二宮と大野は徹夜。
「何で徹夜してまで話し合うんですかねぇー。時間制限ってもんが無いんですかね。」
「まぁまぁ、仕方無いよ、ニノ。」
「ひとまず、帰ろう。居心地の良くない空間に居続けるのは俺、嫌だからね。」
会議をお開きにし、二人はひとまず、寝る為に帰るのだった。
・
・
・
一方、相葉は櫻井の部屋で目を覚ました。
「あれ、翔ちゃん？」
櫻井と寝ていたのだが、櫻井の姿が見当たらないのだ。
相葉は部屋を見渡すが、櫻井は居ない。
恐る恐るリビングに行くと机の上で頭を抱えている櫻井の姿があった。
頭に乗せられている指はガタガタと震えていて目の前にはパソコンが置いてあるが、もう画面は消えている。
「翔ちゃん、翔ちゃんっ！」
慌てて櫻井を抱きしめる相葉。
「ご、ごめんなさい。おれが…生きてて…ごめんなさい。おれ…死ねなくて…ごめんなさい。」
櫻井はひたくら謝っていた。
それだけしか言葉を知らないかのようだった。
「翔ちゃん、俺を置いて死ぬとかダメ。俺は翔ちゃんに生きててほしい。翔ちゃんは大切なメンバーだし、大好きだからさ！」
「…まさき。おれ、いずれ、殺される。」
「それだったら、俺が守る。翔ちゃんを死なせない。翔ちゃんを失うなんて嫌だ！」
櫻井は困惑していた。
相葉を縛り付けていると思ってしまったからだった。
「翔ちゃんは大切な存在だもん！死なせてたまるかよ！翔ちゃん、死んじゃやだもん。」
「…まさき、泣かないで…。まさきの涙はきれいだけど…みたくない。おれ、わからない。どうすればいい？」
櫻井は自分の為に涙を流す相葉を見て、どうすればいいのか混乱し、触れようか触れないか戸惑っていた。
意を決して、櫻井は相葉の頭にそっと触れた。
「…まさき…泣かないで…おれ、まさきが…かなしいと……おれもかなしい。」
櫻井はそう呟き、もう一度、頭を撫でる。
相葉は櫻井に撫でられ、照れ臭そうに笑った。
「翔ちゃんは優しいね。分からないと言いつつ、俺を慰めてくれる。ふふっ、やっぱり、俺の大好きな翔ちゃん。」
チュッ！
相葉は櫻井の頬にキスを落とした。
櫻井は目を見開き、頬に触れた。
「まさき…不意打ち…ズルい/////」
櫻井は分かりやすく顔を赤く染め、少し嬉しそうな表情を見せた。
「朝から、お熱いこと。」
「しょーくん、顔、真っ赤。」
「おかえり。」
タイミングが良いのか悪いのか、大野と二宮が帰ってきたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山風無限(プロフ) - 翔華さん» レス、ありがとうございます！いえいえ！嬉しいです！！私も翔華様の作品を読んでますので、楽しみにしてます！お互いに頑張っていきましょう！！ (2017年12月27日 19時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - 山風無限さん» はい、いくつか読ませていただてますよ＾＾ 読み逃げ状態ですみません。また寄らせて下さい！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 翔華さん» コメントありがとうございます！いえ、ありがたいです！翔くんは永遠に彼に守られます！何とか書き終えました。バッドエンドも考えましたが、それはやっぱりダメかなと悩んでこうなりました！もし良ければ、他の作品にも立ち寄って下さると嬉しいです！！ (2017年12月27日 18時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます！お疲れ様でした。コメントなくてごめんなさい…。やっぱり最後まで相葉くんは翔ちゃんの味方でしたね。相葉くんの優しさでほっこりできる最後でした＾＾本当にお疲れ様でした。 (2017年12月27日 18時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - お星様(評価)が40個となりました！！押して下さった読者の皆様、本当にありがとうございます！より良い作品作りを心掛けていきたいと思います！！ (2017年7月13日 7時) (レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2017年3月5日 19時
