砂糖水に浸かる。【太宰治】【短編集】【文豪ストレイドッグス】［リク解放］

・ ページ16

「A」



これ以上は胸が苦しい。



『…はい。』


「…本当の事を言うとね。」



もういっその事、言おう。



『……はい。』



「私達付き合ってるのだよ。」



『………ぇ』



「…ごめん。」


『いえ、その…ｯ謝るのは私です、から。』


『…太宰、さん。』


「……何だい？」


『前は、私達…どんな、でしたか。』


「…無理に付き合って欲しくて言ってる訳じゃ＿


『ちゃんと思い出したいんです。
きっと忘れたままじゃ駄目だから。』


_忘れたくないのはAも同じなのだ。



「…そう、だね。」


『話してくれますか？』

「ゆっくり、ね。」




___長い長いずっと前の話。


出会った頃から
付き合った時から
初めて一緒に出掛けた時から
今までの話。



「＿＿ふふ、懐かしいねぇ…あの時＿


『太宰さん。』

「…ん？」


『…ありがと、ございます。』










『ただいま。』

薄らと瞳に涙を溜めた彼女は、真っ直ぐ私を見詰めた。











「__おかえり。」











＿＿＿＿＿＿＿＿＿
すんごい長くてすみません。やっと終わりました(((

これからはもう少し更新頻度上げます…

長く読んでいただきありがとうございます…
リク受け付けてるので是非!!!!!!

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