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｢ …あれ、ギダセンじゃないっすか ｣
｢ うるせーぞ、A。ギダセンって何だ、ギダセンって。 ｣
授業が終わり、いつものように体育館に向かう途中、これもまた授業終わりの柳田将洋に会った。
初めて会った時からもう1年経つ。
自分は無事に慶應義塾大学2年へと進学することが出来た。まあ、彼も3年へと進学しているのだけど。
お互いに人見知りで2言しか話さなかったあの頃とは違い、先輩後輩という関係なのに軽口を叩けるぐらいには仲良くなった…つもり。
｢ やなぎだ、だからギダセンです、良くないですか？ ｣
｢ 最悪に決まってんだろ、将洋先輩♡と呼べよ ｣
｢ それ、自分に言います？勘違いされますよ、男同士で何やってんだって。ね、ギダ先輩？ ｣
｢ 真顔で言うな。…あ、今日はトスあげてくれる？ ｣
｢ 先輩からのお言葉でしたら。自分にはレセプションの練習させて下さい ｣
この1年の間に男女の練習試合は格段に増え、かなりの試合を彼とはした。
勝ったり負けたりの試合だったけど、確実に自分の為になってることだと実感出来た。
たとえば、彼のサーブを1本も落とさずあげてやったりとか、サーブで彼の腕を吹っ飛ばして挑発してみたりとか。
流石に、男子のスパイクを上げれるほどにはなってないんだけれども。
…そういえば、彼は今年、全日本バレーボール代表選手に選ばれたらしい。
凄いと思う気持ちと、先に行かれた、と思う少しの悔しさ。それをバネにして自分も代表選手になれる実力を付けたいと初めて明確に思った。
バレーをしていて、何か明確に目標を持つのは初めてだった。
春高の時はただ前の相手にどう勝つか、しか考えていなかったし、大学に入ってからもなかなか目標が決まらず、バレーを続けるのかすらも迷っていたぐらいだったから。
｢ ほんっとお前、バレー馬鹿だよな ｣
｢ …そうっすかね？先輩も人のこと言えないと思いますけど ｣
｢ いや、俺は違うだろ ｣
｢ あ、ソッスネー ｣
なんだお前、思ってねーだろ。とか言いながら少し微笑む柳田将洋。
…周りの女子が顔赤くしてますよー。って事だけは伝えたいと思う。
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RIO - いいお話ですね！更新待ってます (2021年8月29日 0時) (
レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
sokai0725(プロフ) - 山田が本編に！ついに！嬉しいです！！そしてプレゼント交換！アクセサリー！語彙力なくてすみません！大好きです！ (2019年11月16日 22時) (レス) id: 45f0289947 (このIDを非表示/違反報告)
千紗(プロフ) - sokai0725さん» 山田は下手したら1位ですかね？(笑) マサさんのツンデレが大好物です(^^) (2019年11月16日 21時) (レス) id: 4b9d554045 (このIDを非表示/違反報告)
sokai0725(プロフ) - いやー！！マサさん｢ふーん｣とか言いながら喜んでるやつですかね！？そして仲良い人上位には、もちろん山田も、、、、！！！！ (2019年11月10日 23時) (レス) id: 45f0289947 (このIDを非表示/違反報告)
千紗(プロフ) - sokai0725さん» ありがとうございます(^^)山田良いですよね！本編にもいつか登場させたい。。(笑) (2019年11月5日 14時) (レス) id: 4b9d554045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千紗
| 作成日時：2019年10月25日 20時
