Prince of volleyball .

# 03 ページ3

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｢ ...あ、 ｣


｢ え？...あ、ども... ｣









...この人は、自分の事を知っているのだろうか？


自分が体育館に入ってからも数本、サーブを打っていた彼。...とても、綺麗なフォームだった。


自分の準備をしながら少し見とれていると、不意に彼がこちらを見た。


...少し、目を見開いて...いわゆる、驚いた顔で。









｢ あ、あの...僕、柳田将洋って、言います。はじめまして、 ｣


｢ ...あ、大路Aです。えと...柳田、先輩ですか...よろしくお願いします... ｣









もしかして...いや、もしかしなくても、彼は人見知りなんじゃないか？


自分もあまり社交的なほうではないから、よく分かる。初対面なんか、特に酷い。


...でも。なんか、柳田将洋と名乗った彼の方がキョドってて、少し面白い。


たった2言で終わる会話。お互いに人見知りなことはわかったと思う。


その後は、柳田先輩がサーブ練に戻り、自分は身体を解す為にストレッチを開始した。


...ストレッチの間も綺麗なサーブに目を奪われていたのは、自分が生粋のバレー馬鹿なのを実感させられた。









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