無題 (ページ5)

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夜中のコンビニページ5

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お揃いで買ったアニメのキャラクターのスリッパで、
ペタペタと足並み揃えて歩く。

「うわめっちゃおでん食いたいかも俺」

『食べれば』

「お前なに買うん」

『おでん』

「おでんやんけ」

こうゆうくだらない会話してる時が1番好きだったり。

スウェットのポッケに手を突っ込んで、
「さむいなぁ」って身を縮めながら横を歩く健を見上げる。

いつも通り、大好きな横顔。

『まじでさぁ』

「おん」

『黙ってたらイケメンだよね』

「せやった俺イケメンなんやった、忘れてた」

べしっと健の腕を叩いて、ケラケラと笑う。

静かな夜道で聞こえる私たちだけの足音と小さな笑い声。

コンビニに着いて
なんだかんだ目に付いたものを健が持ってるカゴに放って。

私がうろちょろしてる間にしれっと会計を済ませ
ぎちぎちの袋を片手に、健が私を呼ぶ。

「もう3時やん」

『もはや目冴えちゃった』

「てかおっも、何買ってん」

文句言いながらも
こうゆう荷物とか重いもの絶対持ってくれるんだよな

家に着いてスリッパを脱ぎ捨て、
乱れたベッドにもう一度飛び込む。

「お前おでん食えよ」なんて言いながら
健はさっき買ったもの達をガサゴソと取り出していて。

その音が心地よくて、ついうとうと。

「A」

ギシ、という音と共に少し沈んだベッド。

目を開けると横に腰掛けた健がこっちを向いていて、

「目冴えてたとちゃうかったん？」