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『…ねぇ』
「なに？」
『どうしてそんなに優しくしてくれるの？』
「優しいに理由いるか？」
『いら…ないかも』
「やろ？」
「Aはさ、色々と背負いすぎやねん」
『じゃあだるまくん私のモノ全部背負ってよ』
「んーそれは無理」
『何それ、笑』
『来年か再来年にね、ライブやろうと思うんだ』
「ええやん、絶対見に行くわ」
『チケットあげるね。多分だるまくん抽選外れるから』
「ありがたいけど最後いらんなぁwww」
「癌で死ぬの怖いんやろ」
「網膜色素変性症ってやつで何も見えやんくなるの怖いんやろ」
『…当たり前じゃん』
『私みたいに不幸に不幸が重なる人なんてあんまいないよ』
『てかもうほぼ見えてないし』
「けどそれがなかったら俺らまた会うこと無かったんやで」
『そりゃそうだけど…』
「病気にも俺にも感謝しろよ」
『何でよ感謝はやだ』
『私はね、理想の人生をただ歌にしただけなの』
『あんなの私の人生な訳ないじゃん。みんな高望みしすぎなんだよね』
「あんな人生誰も送れやんよ？w」
『やっばだるまくんもそう思うよね？』
『なのにアンチは皆 ″こんなのありえない″ とか言って、歌つまらんってdisるんだよ？』
「そんなん一部の人だけやろ？」
「少数派の意見聞く暇あるんなら大多数の意見聞いて元気になればええやんか」
『…だるまくんにしてはちゃんとした事言っててびっくり』
「バカにしてる？」
『ね、だるまくん』
「なにー？」
『───』
「…マジで言ってる？」
『小学生の時から手紙交換して、高校上がってメールやらLINEやら初めて、半年一緒に暮らして、なんも思わない女いないよ』
「いや、こーゆうのって普通男から言うもんやろって話やんか！」
「Aさん凛々しすぎんねん！」
『照れた時にさん付けになる所も好き』
「おーい調子乗っとんちゃうぞA！w」
『なはははww』
『じゃ、そろそろ帰るね』
「やっと帰るかぁ」
『1年お世話になりました』
「ほんまお世話したわ」
「俺外出やんからAが来てくれるんやろ？」
『…そう言えばそうだった』
『汚部屋になる寸前に遊びに来るね』
「助かるわーw」
「あ、そうやA。あんま無理すんなよ」
『…うん、精々足掻いて生き延びてやるよ』
「余命数年なんてもん考えやんでええからな」
「お前の好きなように生きろ」
『最後の最後で泣かしてくるの何？笑』
『でも、うん。ありがと』
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リリィ(プロフ) - 私こういう作品が本当に好きなんですけど，自分には書けないし書く人もあんまりいないしな…。って感じだったんです。この作品を見つけたとき本当に嬉しくて，内容でも感動しました。てとらさんの作品全部大好きです。 (4月2日 15時) (
レス) @page44 id: eee55a43b8 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - こういう系の話をあまり見た事が無かったのでどんな感じなんだろうとワクワクしながら見ていました。最終話まで読んでもう涙が溢れてきました😭 素晴らしい作品を作って下さりありがとうございました。 (2月27日 21時) (レス) @page48 id: 85652cc9d9 (このIDを非表示/違反報告)
KIRA(プロフ) - 最後まで読んだんですけど涙が止まりません(笑)こういう話って弱いんですけどついつい読んでしまうんですよね(笑)お気に入りの作品が増えました。素晴らしい作品をありがとうございます。 (1月3日 23時) (レス) @page48 id: 4bc181a3bb (このIDを非表示/違反報告)
ちのろく(プロフ) - 読み終わったあとに涙が溢れだしました。素敵な作品をありがとうございました。 (11月14日 0時) (レス) @page48 id: f5480ea879 (このIDを非表示/違反報告)
てとら(プロフ) - ひぃさん» 感想ありがとうございます。思い付きのお話だったので心に刺さってくれたのは本当に嬉しいことです。またいつか新しいお話も書こうかと思っているので楽しみにして貰えるととても嬉しいです！ (10月27日 11時) (レス) id: fa8c7273fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てとら | 作成日時：2023年1月20日 18時
