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「降谷、」
ディアブロとの話を終えてから一週間後の朝のことだ。三徹目の頭を必死になって動かそうと鞭を打ち、もはや効くはずもないカフェインを取り込もうと珈琲を口に流し終えてすぐ、友人の声が聞こえた。
つい最近まで死んでいたはずの友人というのは、どうも慣れない。少し前の日常に戻っただけのはずだというのに、それすらも日常ではなかったというのだから、おかしな話だ。
「今、少しいいか」
「…ああ」
ディアブロの話なのだろう。降谷が使われていない会議室の扉を開けると、友人はスマートフォンを取り出しメールの受信ボックスを開いた。
「これは……」
「明日の朝、4時。場所は俺が死んだ場所だ」
「あのビルの上か」
「ああ。理由もなく呼び出すとは思えない。何より、お前じゃなく俺に連絡を寄こした。何かあるはずだ。」
降谷の記憶が正しければ、その時間はバーボンのものだったはずだ。偶然とも言えない時間帯に、胸騒ぎがした。
「…俺は行く。お前はどうする?」
「俺は…その時間は無理だ。組織に呼び出されている。こっちを済ませたら向かうよ」
「わかった。」
何かあったら連絡する。そう言い部屋を後にする友人を見送り、降谷は自身のスマホをひらく。
新着はない。履歴を見るが最後にスマホが鳴ったのは数日前、ベルモットからのものだった。
( そういえば、あの日以来ディアブロと顔を合わせていないな。)
凛とした彼女の声を思い出しながら、降谷は仕事に戻るべく扉を開けた。
翌日届いたメールには一言、ディアブロの死を告げる文が友人から送られていた。
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おむ(プロフ) - (名前)りんくらさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。続きが気になっていただけてとても嬉しいのですが、実は調節中でして……。調節が終わり次第公開する予定ですので、それまでお待ちいただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします!(^ ^) (2019年3月25日 11時) (レス) id: 0478855421 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)りんくら(プロフ) - 凄くおもしろくて続きが気になります~!続編のパスワードを教えて頂けませんでしょうか??(;;) (2019年3月9日 19時) (レス) id: df2c55daee (このIDを非表示/違反報告)
red cherry(プロフ) - はい!楽しみにしてますね、頑張って下さい^ ^ (2018年8月15日 1時) (レス) id: 99383d6c30 (このIDを非表示/違反報告)
おむ(プロフ) - red cherryさん» ツイッターでもフォローしてくださった方ですよね!ありがとうございます(^^) ゆっくり過ぎる更新速度ですが、これからも宜しくお願い致します。本当にありがとうございます! (2018年8月14日 22時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
red cherry(プロフ) - 凄くおもしろいです!更新が楽しみです^ ^ (2018年8月14日 22時) (レス) id: 99383d6c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時:2018年4月22日 22時