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「出てきなさいよ、見ていたんでしょう?
ライ」
「……意外だな、まさか君がヤツを逃すとは…。
あのまま公安に戻る可能性は考えなかったのか?」
「それも全部、彼に委ねるわ。」
胸ポケットに拳銃をしまい、振り返る。
スコッチを逃した先には誰もいないはずだ。人の気配はするが、目の前にいるこの男だけ。
さあ、どうするか。
殺すか?
いや、ここで殺しては後が面倒だ。
それなら…
「提案がある」
「……あら、奇遇ね。私もよ」
ライは私に攻撃する気はないと言いたいのか、両の手を挙げ近づいてきた。
この男は何を考えているのかよくわからない。だから苦手だ。
近づくたびに心臓が強く音を立てる。冷や汗が垂れ、唾を飲む。
「俺と手を組もう、ディアブロ。」
「………条件は?」
「俺のバックアップを頼みたい。どうだ?」
「私を使って組織の核に迫りたいって?
案外つまらない男なのね」
「ああ、君よりはつまらないだろうな。」
思っていたよりも、静かだ。
この男の言葉に嘘は感じない。ということは、本気で言ってるのだ。ああ、なるほど。
私を突き出すよりも、私を使い上に登ることを選んだのか。
私に恩を売り、より安全な方を選んだわけだ。
「……わかった。いいわ、あなたの後ろについてあげる。
けど、裏でね。死に時まで道連れにされたくないもの。」
___死ぬ時は関係を解消しましょう?お互いね
それにしてもやはり、
この男は苦手でならない。
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おむ(プロフ) - (名前)りんくらさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。続きが気になっていただけてとても嬉しいのですが、実は調節中でして……。調節が終わり次第公開する予定ですので、それまでお待ちいただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします!(^ ^) (2019年3月25日 11時) (レス) id: 0478855421 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)りんくら(プロフ) - 凄くおもしろくて続きが気になります~!続編のパスワードを教えて頂けませんでしょうか??(;;) (2019年3月9日 19時) (レス) id: df2c55daee (このIDを非表示/違反報告)
red cherry(プロフ) - はい!楽しみにしてますね、頑張って下さい^ ^ (2018年8月15日 1時) (レス) id: 99383d6c30 (このIDを非表示/違反報告)
おむ(プロフ) - red cherryさん» ツイッターでもフォローしてくださった方ですよね!ありがとうございます(^^) ゆっくり過ぎる更新速度ですが、これからも宜しくお願い致します。本当にありがとうございます! (2018年8月14日 22時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
red cherry(プロフ) - 凄くおもしろいです!更新が楽しみです^ ^ (2018年8月14日 22時) (レス) id: 99383d6c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時:2018年4月22日 22時