Art.16 ページ16
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突然のことだった。
インターホンが聞こえて、きっと涙も言っていた宅配だろうと、俺はAさんへと視線を戻した。
Aさんも最初はそう思っていたのだろう。
少し出てくるから、と俺を残してアトリエを出ようとした。
けれど
聞こえてしまった。
「 いるんだろ。」
と、聞きなれない、男の人の声が。
小さく、それでいてはっきりと。
知り合いなのか、そうでないのか。
訪ねようとしたが、Aさんは俺をいきなり押した。
押されるがままたどり着いたのはひとつのクローゼット。
声の主は誰なのか、
どうして怯えてるのか、
どうして震えてるのか、
まるでここに来る前
隼さんを前にしゃがみこんでいた時と同じじゃないか、と思い出すと同時に俺はある事を疑い始めた。
『何があっても出てこないで！』
普通じゃない。
こんなに怯えるなんて、震えるだなんて、普通じゃない。
( たしかあのとき…隼さんは… )
_____手を振り上げていて、何かを呟いていた。
( もしもあれが何かを確認していた動作だとしたら… )
必死になって考える。
何を隼さんは感じとった？
手を振り上げて…次にすることといえば…？
「もしかして………！」
サァ__と、血の気が引いた。
冷や汗が止まらない。
隼さんは誰よりも早く気づいた。だから問いただそうとした。
.
Aさんは、
男の人から、暴力を受けていたんだ。
.
『い…ｯ!!』
「 ____________ 」
『誰もいないから…！』
「 ____________ 」
『やめ……!!』
声が聞こえてきたときにはもう、遅かった。
ガラスの割れる音、何かにぶつかる鈍い音、徐々に近づく、荒っぽい足音。
「ここにいるのか。」
____________重低音。
始さんのように大人びた声。
けれど冷たくて、棘のある声。
俺を探してるんだ、とわかった途端
体が固まった。動かなくなった。
まるで金縛りにでもあっているかのようだ。
『誰も来てないって、言ってるでしょ…』
出てこないで、と言ったのは
このためだったんだ。
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おむらーす(プロフ) - てぃみ〜さん» ありがとうございます！可愛い涙くんが書けてよかったです!!私が楽しんで書いたものをそんなふうに褒めていただけて嬉しいです！ゲナウ頑張ります！少々お待ちください！お気遣いまでありがとうございます!! (2017年9月3日 11時) (
レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
てぃみ〜 - 完結おめでとうございます!終始涙くんが可愛くて…とても、とても素晴らしかったです!!言葉に出来ない…!作者様の書く全ての物語の展開が本当に大好きです!!ゲナウ楽しみにしていますね!!無理せず頑張って下さい!! (2017年9月3日 3時) (レス) id: f99a1ade31 (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - ちゅーるさん» ありがとうございます!!私のかく陽がかっこいいだなんてそんな…！もったいないお言葉…！ご期待にお応えできるよう頑張らせていただきますのでよろしくお願いします！ (2017年9月2日 22時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅーる(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした。涙君の思いが実って本当に良かったです！おむらーすさんの陽くんはかっこよくて大好きなので、次回作期待してます！ (2017年9月2日 20時) (レス) id: 5e2b033c1c (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 練爛々さん» ありがとうございます！はい！覚えております！続けて読んでくださりありがとうございます！本当に嬉しくて嬉しくて…！お気遣いまでありがとうございます！精一杯頑張らせていただきます！よろしくお願いします！ (2017年9月2日 18時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2017年7月8日 0時
