ふたこと【にゃんこ様】 ページ34
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例えば俺たちが付き合っていなかったとして
例えばお前が芸能界にいなかったとして
それでも俺はお前を、好きになっていただろうか。
_____そんなことを、考えたこともあった。
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''『好きだよ…、ばか…っ』''
''『好きですよ、先輩』''
''『私も好き…っ！』''
テレビで特集を組まれているお前の、
告白シーンとか、相手役との胸キュンシーンだとか、映像が大量に流れてきて
ああ、こいつの「好き」を聞いたことがあるのは俺だけじゃないんだよな。
なんてくだらない事を思い始めてしまった。
紙パックについているストローを噛みながらテレビをぼうっと眺めていると、テレビの電源が切れる。
後ろを振り返るとAがいて
いつもならすぐにでも抱きつきたいと思うのに、ただモヤモヤとして、ちょうどいちご牛乳もきれて
『……見なきゃいいのに。』
「お前が出てるなら見たいって思うのが普通だろ。」
『……そのたびに怒るのも？』
「別に…怒ってないし。」
そう、別に怒ってはいない。
ただなんとなく、「嫌だ」って思うだけで
「あの俳優さ、お前のこと好きだと思う」
『……そう、かな…』
「お前が知らないだけで、今までお前に好意を持つやつはたくさんいたんだ。」
______実際に告白されたことあるもんな？
Aの表情は見えない。
というか、見ていない。
『私がいつから新のこと好きか、知らないでしょ。』
「………」
そういえば、そういう話はしたことがないなと、思い出す。
『……新に好きって言ってもらえるの、すごく嬉しいよ。
でも、私が言うと…ドラマとかで言ってる分、軽く聞こえるんじゃないかって思って、言えなくて…
そのせいで怒ってるならごめんなさい。』
ああ、違う。
謝らせたかったわけでも
ただ、俺が勝手に妬いて
俺のワガママを押し付けてただけだ。
「俺も、ごめん。
そんな風に考えてたなんて知らなかったからって、お前にそんな思いさせて、悪かった。
Aに好きだって言ってもらえるの、嬉しいぞー？
全然軽くなんてない！
……本当に、幸せだって思える。」
抱きしめると、背中に腕が回された。
『…好き』
「俺も」
その二言から、俺は確かに幸せを感じたんだ。
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君は、【三輪ルナルナ三輪様】→←息が止まる【華月杏@てらしーLOVE様】
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おむ(プロフ) - kokoさん» そう言ってもらえて私も凄く嬉しいです！^_^ 大好きな新を注ぎ込んだ小説だったので、それこそ分かれるかなとも思ってたのですが、そう思ってくださる方が一人でもいてくださるだけで頑張れます！ありがとうござます！ (2019年7月8日 23時) (
レス) id: 40b62768f7 (このIDを非表示/違反報告)
koko - この小説は今まで読んだ中で一番のお気に入りです！ (2018年7月18日 15時) (レス) id: 1c9e26041b (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梶寺さん» 本当ですか!?そう言っていただけてとえも嬉しいです…！本編の方は見ていただけましたでしょうか…！そちらも新とイッチャコラ(( してますので、ぜひ！ツキノハナシ。という短編集でも新は活躍中です！笑 よろしくお願いします！笑 頑張ります！ (2017年6月10日 22時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
梶寺 - とっても面白いです！私、新推しなんで、嬉しいし、めっちゃニヤけちゃいます！素敵な小説、ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年6月10日 17時) (レス) id: dd0c26e684 (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梨子さん» ありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…！せいいっぱい頑張ります！ (2017年2月4日 11時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2016年12月2日 19時
