見たくない【マッシュ・ルーム様】 ページ31
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朝起きた瞬間、
体が思ってるように動かないことに違和感を感じた。
頭がいたい、体が重い、暑いのに寒い
さすがに風邪がわからないほど鈍くはない。
葵に連絡を入れ、月城さんにも連絡を入れ、今日は休むことにした。
(まあ、寝れば治るだろ。)
Aが熱を出した時看病をした人間とは思えない思考。
しかし今、頼れる人はいない。
Aを含めたメンバー皆、今日は仕事があるのだ。
おとなしく寝ようと、俺は目を閉じた。
『熱い。』
物音が聞こえて目を覚ますと、目の前にAがいた。
『ごめん、起こした？
…あーでももうお昼だし……ちょうどいいかな。』
キッチンへと足を進めるA。
よく見ると、エプロンをしていた。
しばらくするとAは
小さい鍋と水、薬、皮がうさぎのりんごを持ってきた。
「…なんで……」
『彼氏が風邪ひいてるのに、看病しないわけにはいかないでしょ？』
___そうじゃなくて、
なんで、どうして、ここにいるんだ。
だってお前仕事あるじゃん。
夕方まで帰ってこないって言ってただろ。
今はまだ昼で、
仕事中のはずで、
『新、早く、元気になってよ。
新が元気になるなら私、何でもするから』
「…何でもかぁ」
『……変なこと以外ね。」
「変なこと？ほほう、変なことかあ…ナース服でご奉仕とか…って痛い痛い！」
『新…？』
「ジョーダンだって。
ほら、冗談言えるくらいは元気だから、そんな顔すんな。」
コイツ、俺がいなくなったらどうなるんだろうな。
風邪ひいたぐらいでこんなになって、泣きそうな顔して…お前は、本当に………
「食べさせてよ、それ。」
『？』
「アー食ベルノツライナー。」
『………バカ』
「あー………ん、んまい。さすが俺の嫁。」
Aの息で冷めたお粥を、口に含む。
懐かしくも優しい味が広がって、ふと笑みがこぼれた。
『食べたら薬飲んでよ？』
「もちろん口移しですよね？」
『何言ってるんですか？』
キッチンの片付けへと向かう彼女を横目に、お粥を完食する。
お粥は美味いし甘えられるし
Aとたくさんの時間を過ごせるのは嬉しかった。
けど、
もうあんな顔をするAは
見たくないな。
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おむ(プロフ) - kokoさん» そう言ってもらえて私も凄く嬉しいです！^_^ 大好きな新を注ぎ込んだ小説だったので、それこそ分かれるかなとも思ってたのですが、そう思ってくださる方が一人でもいてくださるだけで頑張れます！ありがとうござます！ (2019年7月8日 23時) (
レス) id: 40b62768f7 (このIDを非表示/違反報告)
koko - この小説は今まで読んだ中で一番のお気に入りです！ (2018年7月18日 15時) (レス) id: 1c9e26041b (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梶寺さん» 本当ですか!?そう言っていただけてとえも嬉しいです…！本編の方は見ていただけましたでしょうか…！そちらも新とイッチャコラ(( してますので、ぜひ！ツキノハナシ。という短編集でも新は活躍中です！笑 よろしくお願いします！笑 頑張ります！ (2017年6月10日 22時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
梶寺 - とっても面白いです！私、新推しなんで、嬉しいし、めっちゃニヤけちゃいます！素敵な小説、ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年6月10日 17時) (レス) id: dd0c26e684 (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梨子さん» ありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…！せいいっぱい頑張ります！ (2017年2月4日 11時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2016年12月2日 19時
