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____そもそもそんな簡単な感情なら、
その時泣きそうなぐらい苦しくなんてならなかった。
『………これも、これも…本当は嫌だった』
バラエティ番組の録画、雑誌の1ページ。
女の子と映ってるものは全て、正直に言えばあまり見たくなかった。
でも今までそんな感情を押し殺して、
重い女にはなりたくなくて、
嫌われたくなくて
『……好きすぎるのも、問題かなあ』
オレンジ色のウサギのぬいぐるみを抱きしめ、ベッドに横たわる。
うとうとし始め、もう寝ようかと電気を消しに立ち上がった、その時
インターホンが鳴って、
新がいつも通りの声で、私の名前を呼んだ。
今日の光景が頭に浮かんで
また、モヤモヤとした黒い霧に包まれるような気分。
全然、淡くなんてない、この感情。
我慢して、我慢して、何もなかったかのように笑おうとした。
ああ、女優の名が廃る。
演技すらできなかった。
新を見た途端、我慢なんてできなくなって
「うわっ」
『……っ、』
「珍しいな……どうした？」
こんな私にでも優しくするから
私は甘えてしまうんだ。
『…私にはベタベタされるなって怒るのに、新は女の人と仲良くしてていいの？』
「………はい？」
『今日、新が女の人と楽しそうにしてるの見て、私、嫌だった。』
背中に回した手に、ほんの少しだけ力が入った。
「お前、それは反則……
何、ヤキモチ焼いてくれたの？」
『………』
「あーかわいい。
こんなこと言うの、不謹慎かもしんないけど、すっごく嬉しい。
正直、俺だけが妬いてるのかと思ってた。」
『えっ…？』
少し離れて見上げると、分かりにくいけど喜んでる新がいて、嘘じゃないことがわかる。
「だから、Aにも妬いてもらえて嬉しい。
あー………でも、そうか、ごめん。
嫌な思いさせたよな。」
『本当だよ…』
ああ、もう。と新に額を押し付ける。
すると、少し嬉しそうに新は笑った。
「んー、じゃあ、明日の仕事まで一緒にいよう」
『……』
「嫌な思いさせた分、甘やかしてやる。
…これでどうだ？」
『………ん、いいよ。
頑張って、甘やかしてね。』
「新くんをなめるなよ！」
『ハイハイ』
「冷たいｯ」
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おむ(プロフ) - kokoさん» そう言ってもらえて私も凄く嬉しいです！^_^ 大好きな新を注ぎ込んだ小説だったので、それこそ分かれるかなとも思ってたのですが、そう思ってくださる方が一人でもいてくださるだけで頑張れます！ありがとうござます！ (2019年7月8日 23時) (
レス) id: 40b62768f7 (このIDを非表示/違反報告)
koko - この小説は今まで読んだ中で一番のお気に入りです！ (2018年7月18日 15時) (レス) id: 1c9e26041b (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梶寺さん» 本当ですか!?そう言っていただけてとえも嬉しいです…！本編の方は見ていただけましたでしょうか…！そちらも新とイッチャコラ(( してますので、ぜひ！ツキノハナシ。という短編集でも新は活躍中です！笑 よろしくお願いします！笑 頑張ります！ (2017年6月10日 22時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
梶寺 - とっても面白いです！私、新推しなんで、嬉しいし、めっちゃニヤけちゃいます！素敵な小説、ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年6月10日 17時) (レス) id: dd0c26e684 (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梨子さん» ありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…！せいいっぱい頑張ります！ (2017年2月4日 11時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2016年12月2日 19時
