嫌じゃない【ゆかちん様】 ページ18
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ある日、いきなり
Aの怒鳴り声が廊下に響いた。
ちょうどエレベーターから降りた俺の耳に、キーンと刺さるような痛み。
驚いて声の方へと駆け寄ると、Aが新の部屋から出てきていた。
「えっ!?どうしたの…!?」
俺を見つけたAは、目を丸くして
流してた涙もその一瞬は止まったが、また溢れ出す。
『…ぁ………っ、あおいぃ…っ』
「えっ、えっ……えええっ!!?」
急いで俺の部屋に入り、水とティッシュを渡す。
少しして落ち着いたAが、自ら口を開いた。
『新なんて…っ、だいっきらい…！』
「え…っ」
『だって新っ、女の子見てデレデレして…っ！
さっきなんて「やっぱ女子はいいよなぁ」とか！
「女子は柔なくなきゃなぁ」とか！
……そりゃあ、私は柔らかさとか…？ない、だろうし…
仕事が仕事なだけに痩せなきゃって……
どうしようもないから、なおさら、悲しくなって……っ」
震えながら涙を流すAの背中をさする。
あんなにも幸せそうにしていたのに、まさかこうなるとは夢にも思わなかった。
多分、Aは新のそういうところも受け入れてくれるんだとばかり思って、甘えてたんだろうな。
『……帰る…
ごめん葵、ありがと。
明日も仕事だから…ばいばい』
仕事を理由にされて、俺は、Aを止めることができなかった。
「………新のこと…本当に、嫌いになっちゃった…？」
ただ俺は、嘘でもAに嫌いだなんて言ってほしくなかった。
小さな亀裂が、どんどん広がって
取り返しのつかないことになるなんて、俺が嫌だった。
『………嫌いになれないから、困ってるんだよ…』
だから、この言葉を聞いて心底安心した。
「ありがとう」とお礼を言えば、Aは少し怒った顔で、「別に」と部屋を出て行った。
「新をこんなにも好きになってくれるだなんて、嬉しいなあ…」
随分と過保護な保護者になってしまったなと、俺は小さく笑った。
それから数分後、新が訪ねてきて
俺はとりあえず、いちご牛乳を禁止にした。
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おむ(プロフ) - kokoさん» そう言ってもらえて私も凄く嬉しいです！^_^ 大好きな新を注ぎ込んだ小説だったので、それこそ分かれるかなとも思ってたのですが、そう思ってくださる方が一人でもいてくださるだけで頑張れます！ありがとうござます！ (2019年7月8日 23時) (
レス) id: 40b62768f7 (このIDを非表示/違反報告)
koko - この小説は今まで読んだ中で一番のお気に入りです！ (2018年7月18日 15時) (レス) id: 1c9e26041b (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梶寺さん» 本当ですか!?そう言っていただけてとえも嬉しいです…！本編の方は見ていただけましたでしょうか…！そちらも新とイッチャコラ(( してますので、ぜひ！ツキノハナシ。という短編集でも新は活躍中です！笑 よろしくお願いします！笑 頑張ります！ (2017年6月10日 22時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
梶寺 - とっても面白いです！私、新推しなんで、嬉しいし、めっちゃニヤけちゃいます！素敵な小説、ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年6月10日 17時) (レス) id: dd0c26e684 (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす(プロフ) - 梨子さん» ありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…！せいいっぱい頑張ります！ (2017年2月4日 11時) (レス) id: dccc051f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2016年12月2日 19時
