【卯月新】嘘 月 同 盟【短編集】

いたずらとイタズラ【ミコ様】 ページ14

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最近私は、いたずらたるものにハマっています。


いや、いたずらと言っていいのかわからないんですけど………いたずら？なのかな…






例えば朝、グラビの共有ルームにお邪魔して冷蔵庫を開けて


新の印シールがついたアイスをもらったり( 後日恋が怒られてて罪悪感 )



いちご牛乳といちご豆乳を入れ替えたり( 急に叫び出すからびっくりした )






そして最近は…



新を隠し撮りしてます！！



いたずらですよ！いたずら！！







「ん？どうした？」



『んー、べつに…』






いちご牛乳を飲みながら雑誌を見る新を1枚、2枚、3枚…

カシャカシャと無音にせずただ撮る。

最近じゃ隠すことすら面倒になってきて、新のマイペースが移ったのかと思うと複雑。






いえーい、なんてピースしてキメ顔をした時はスマホをしまった。






「何!?新くんのキメ顔だぞ!需要大アリだぞ!!」



『んー…それなら雑誌で十分かっこいいのがあるでしょー。』




「んー無自覚？ねえそれ無自覚??
萌えるわー。俺の彼女萌えの塊だわー」




『新のスイッチがよくわからない。』








ソファで膝を抱えながら揺れていると、「そう言えば」と新は立ち上がった。


簡易キッチンから取り出してきた小さなパックを見て、冷や汗を垂らす。





いちごのイラストの入った、

いちご牛乳ならぬいちご豆乳。








「これ、お前だろ？
アイスも」




『ウーン、ナンノコトカナ！』




「ほうほう、しらばっくれると。」




『……はいはい。ごめんなさい。私の仕業です。
可愛いいたずらでしょ？』






空になっている紙パックを新から奪い、ゴミ箱へ捨てる。




「あ、ねえ」と、後ろを振り返る。




すると同時にちゅ、と軽い音が鳴った。









「いたずらのお返し。」



『……いつもしてるじゃん…』



「あー…じゃあもっとすごいイタズラにするか」



『お断りします。』








実はかまってほしかっただけなの、



バレてたのかな。








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