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寝ぼけた声で＊ON ページ46
「も…朝？」
カーテンから差し込む朝日が顔を照らし
眉間を寄せながらソファから体を起こすと
バサッとポケットが大きめなロングコートが落ちたけど
誰かの忘れ物？と特に気にも止めずソファに畳んでそっと置いた
ソファに腰掛ける体制になると
広がるひどい有様
テーブルの上は飲み終わったお酒の缶が散らばり
食べかけのスナック菓子も健在で
見事に二日酔い仕様になった頭を抱える
昨日はサークルのメンバーを招いて初めてうちでの飲み会
いつもは誘っても来ない織山が“俺も行く！”なんて
言い出したからみんなで目を丸くしたもんだ
そう言えばみんなはいつ帰ったのだろうか
お酒が弱いくせにみんなに促された結果飲みすぎて途中から全く記憶がない
だからこの時は家にいるのは自分一人だけだと思い込んでいた
眺めてても片付くわけもないので、
重い腰をあげ近くに放ってあったビニール袋を手に取ると
散らばった缶を片付けていく
「私、どんだけ飲んだんだろ」
メンツ的に私しか飲まない甘い缶チューハイの缶が
見事にビニールに入りきらなくなって残っててそう呟く
昨日私も飲みすぎたのにはちゃんと理由がある
全部全部織山のせいだ
夜集まった私達
途中でお酒がなくなってジャン負けしたやつが買いに行こうってなって
負けたのは私
普通さ家主は免除じゃないの？と思ったんだけど
織山が“Aもジャンケンしないのはおかしい“なんて
ゴネて強制参加させられた
大体こう言うのは負けるから嫌だったんだけど、見事に負けたって訳だ
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作者名：Soda | 作成日時：2022年12月11日 8時
