夢寐 Ⅳ (ページ41)

今日:61 hit、昨日:30 hit、合計:66,016 hit

・ページ41

食事の後お気に入りのアイスを食べて
洗い物も済ませて2人でまったりおじゃべりしてると
どんどん時間は過ぎていく訳で

『そろそろお風呂入ろっか』

沸かしてくるね。そう言って立ち上がり
お風呂場に向かう光成を見送り時計を見ると21時
いつもなら送ってくって言われる時間だけど
今日はお泊まりだからそんなことも
気にしなくていいんだよね

それからしばらくすると
お風呂が沸いたことを知らせる音楽が鳴る

『お風呂沸いたわ』

光成は事実を言っただけなのに
急に緊張感が湧いてくこの言葉

『冷めないうちに入ろっか？』

え？それって…一緒にってこと？
光成の言葉の意味がわからず固まっていると

『何？一緒に入りたいの？笑』

また意地悪そうな顔
うわーやられた。絶対わざとだ！

「違うもん！」

『俺は一緒でもよかったんだけどね笑
　ほら、早く行ってきな？』

そう言って手をヒラヒラさせる光成に見送られ
私はお風呂に向かった

脱衣所で服を脱いでお風呂場に足を進めると
バスボムでモコモコになった湯船から香るいい匂い

あれ？これなら見られないし一緒に入ればよかった？
そう思いながら体を洗い始めた

髪も洗い終え湯船に浸かるとモコモコの泡に包まれる
光成呼んだらくるかな？なんてボケーっと考えていると
ガチャっと開いた脱衣所の扉に心拍数が急に上がる

え？え？まさか本当に来ちゃう？

すりガラス越しに見ていると
黒いシルエットから肌色のシルエットに変わり
お風呂場の戸にかけられる手

ガラッと入ってくる光成に慌てて背を向ける
本当に来ちゃったじゃん！

『時間かかるし一緒に入ろうと思って。
　それいいでしょ？モコモコで』

表情はわからないけど
多分笑っているんだろうなって
そのまま背を向けているとシャワーの音が聞こえ始める
チラッと光成がいる方向を見ると
そこには広い背中があって
心臓がおかしくなりで直ぐに背を向けた

『A入るよ？』

体と頭を洗い終えたのか光成が声をかけてくると
ポチャッとお風呂に足が入る音の後に背中に感じる熱

『お待たせ。』

耳元で言われてもうそれだけで逆上せそうだよ。