夢寐 Ⅳ (ページ13)

今日:85 hit、昨日:30 hit、合計:66,040 hit

・ページ13

Aを抱きかかえてベッドに下ろし
自分もベッドになだれ込む

俺に組み敷かれている彼女は
熱のある目で俺を見つめてきて
彼女に答えるように噛み付くようにキスをする

お互い夢中でキスをして
途中で酸素を求めてうっすら開いた唇を
見逃さないように舌を入れて絡ませ合う

「はぁ…こ、きくる、し…」

限界なのか彼女が俺の胸を叩くから
仕方なく唇を離すけど
名残惜しく銀色の系が2人を繋いでいる

もっともっと深く繋がりたくて
唇を彼女の顔から首とどんどん下に這わせ
お互い溶け合うように求め合った

俺の腕を枕にして眠る彼女
行為中、彼女の真っ白な肌に“俺のもの“と
痕をつけたい衝動に何度もかられたけど
仕事があるから“お互い痕をつけない“のは
暗黙の了解で分かっているからこそできなくて

他の誰も見ることができない
“俺たちだけのお揃い“があればいいのに
なんて叶えられもしないことを考えるけど
どうにもならないことが分かってるから
頭から消し去ろうとギュッと目を瞑ると

「…光輝？」

名前を呼ばれて目を開けると
悲しそうな顔をして俺を見ているA

『A、起きたの？』

彼女の頬に手をやり言葉をかけると
それに重なる彼女の手

「光輝やっぱり元気ないね…私には言えない？」

彼女に思いを伝えたらどんな顔をするだろうか
きっと困らせるって分かっているけど
俺の叶わない願望で彼女を泣かせるくらいなら
素直に伝えてしまえばいいんだ