絶対に許さないって決めたらマジだからマジ ページ9
「ッッッッ!!!!」
カッラァァァァァァァ!!!!????
なにこれ!!なんでこんなに辛いの!?なんで!!?
ぜんざい頼んだはずだよね!? 甘いぜんざい頼んだはずだよね!!??
水をガッと掴み、飲み干す。
その傍らで見えた男の顔に、私はハッとした。
(わ、
忘 れ て た ぁ !!!)
「てめぇ馬鹿だろッ! 見てたんじゃーねぇのかよ! 食っちゃいけねぇって分かってたんじゃねぇんかよ!!」
ガシャガシャンッ、と音を立てて、坂田さんが立ち上がる。
差し出される水を受け取り、再び煽る。
それでも治まらない辛さに、喉を抑えた。
「ッッ−−!!」
「旦那ァ。こいつ、あまりの辛さに言葉すら発せねぇらしいですぜィ」
「テメェのせいなの!! お前がやったイタズラのせいなの!!責任もって水とってこい馬鹿野郎!!!」
「じゃあ、俺の飲んでいいですぜィ」
「おい待て! そりゃあッ!」
無我夢中で差し出されたそれを手に取り、煽る。
水であるはずの甘い味が舌に乗って−−弾けた。
「イッッッッ!!!!」
「バッキャロー!!辛いもんでヒーヒー言ってる奴にコーラ渡すやつがあるかァ!!」
「確認せず飲むのが悪ぃんでさァ」
「こいつ悪魔だろ!鬼だろ!!最悪だよこいつゥ!!」
バシバシとテーブルが叩かれるのも他所に、私はただただ喉を抑えることしか出来なかった。
自分で水を汲みに行こうにも通路は塞がれているし、水を持ったウエイターさんは触らぬ神に祟りなしと言わんばかりに、チラチラとこちらを見るだけでいっこうにこちらに寄ってこようとしない。
(許さない……絶対に、許さない……!!)
「……して、やる……」
「え?」
「コロ、……て……やる……」
「ちょ、ちょっと」
慌てふためく坂田さんを他所に、私は沖田さんの胸ぐらを掴む。
されるがままの彼を睨み上げれば、赤い瞳と視線がかち合った。
「お前ッ! コロしてやるッ!! 絶対暗殺してやんよォ!! 」
−−百華のエース、ナメんなゴラァ!!
結局こっちが本題→←ファミレスは2時間まで。それ以上は迷惑にならない程度に
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羽衣瑠璃(プロフ) - おもしろかったです。続き、楽しみにしてます。 (5月17日 15時) (レス) @page33 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
塩豆大福(プロフ) - みもりさん» 初めまして。お返事が遅くなってしまい、すみません…!まさかコメントいただけるとは思っておらず…!こちらこそ、読んでくださりありがとうございます!好みって頂けて凄い嬉しいです^^ これからも更新していくので、ぜひよろしくお願いします!! (2023年3月4日 23時) (レス) id: 6f796f69bc (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - ヤッバイおもろすぎます.....まだ主人公に靡いてない沖田さんもこれから伸び代ありそう...!とりあえず好きです好みですこれからもって頑張ってくださいいいい!! (2023年2月18日 1時) (レス) @page17 id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩豆大福 | 作成日時:2023年2月7日 0時