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実は仲ええじゃろこいつら。※別視点 ページ32

「何言ってんでィ。暗殺っつーのは誰にも知られず静かにやるもんでさァ。テメーはバレバレなんでィ」
「う、うるさいなぁ! 今朝は足に画鋲刺さって転げ回ってたくせに!」
「な、なんで知ってんでィ」
「あの画鋲置いたの私だもん。ぷぷぷ、ちゃんと足元見てないとだめでちゅよー」
「テメェ……」

(暗殺っていうか、それ単なる嫌がらせじゃないのか?)

そもそも足元掬われそうなのお主なんじゃが。
大体何、朝って。朝からいるの?その男のところに??
それ立派なストーカーじゃないか。


「いいでさァ、叩き斬ってやる」
「おう、やれるもんならやってみなさいよ」
「お、おーい、お二人さーん。こんなところでそんなもん振り回しちゃ、ってぎゃああッ!!?」

銀時がそういうや否や、クナイと刀が交わる。甲高い金属音が響くのを、わっちはどこか遠くで聞いていた。
(……Aが、ストーカーなんて……)
いやでも、なんか楽しそうじゃし、男の方も迷惑そうにしていない。……どうしたらええんじゃ。

「もおお!! 何なのこいつら!?」

ガタンっと押し入れの扉の前に逃げてくる彼に問いかければ、心底迷惑そうな顔をする。
その反応をしたい気持ちは分かるが、それよりもこっちの方が重要だ。

「おい銀時。あの男は誰なんじゃ」
「ああ!? あー、あいつは真撰組一番隊隊長だよ。聞いたことくらいあんだろっ」
「一番隊隊長……ああ、あの新聞の男か」

(……ふむ。確かに写真の通り、顔の整った男のようだ)
まあ、ちぃとばかしガキっぽいが、それもAと並べれば気にならない。若いもの同士、ちょうどいいのだろう。
(とはいえ、わっちもこういったことには疎いんじゃがな……)

「うおあっ!?」

ガシャンと派手な音がし、ソファが飛んでくる。襖が大きく揺れ、ハッとした。
(いくら知人の家とはいえ、さすがに暴れすぎじゃあ……)

「クソっ! なんでガキの痴話喧嘩に巻き込まれなきゃなんねーんだよっ!」
「「誰が痴話喧嘩じゃゴラァッ!!!」」
「なんでそこだけ反応すんだよテメェらッ!!」

なんじゃ、仲ええじゃろこいつら。

「ちょっ、助けてぇっ!?誰でもいいから俺を助けろォッ!!」
「うるせぇ天パァ!!」
「地獄に落ちろィ!」
「君たち絶対仲良いよね!?阿吽の呼吸だよね!!? コラボレィッションしてるもん!!殺意と殺意がコラボレィッションしてるもんよォ!!!??」

「……はあ。仕方ない」

(助けてやるか)

保護者にバレたので暗殺は一旦中止します。→←お前が依頼内容かよ※別視点



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羽衣瑠璃(プロフ) - おもしろかったです。続き、楽しみにしてます。 (5月17日 15時) (レス) @page33 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
塩豆大福(プロフ) - みもりさん» 初めまして。お返事が遅くなってしまい、すみません…!まさかコメントいただけるとは思っておらず…!こちらこそ、読んでくださりありがとうございます!好みって頂けて凄い嬉しいです^^ これからも更新していくので、ぜひよろしくお願いします!! (2023年3月4日 23時) (レス) id: 6f796f69bc (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - ヤッバイおもろすぎます.....まだ主人公に靡いてない沖田さんもこれから伸び代ありそう...!とりあえず好きです好みですこれからもって頑張ってくださいいいい!! (2023年2月18日 1時) (レス) @page17 id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩豆大福 | 作成日時:2023年2月7日 0時

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