【小野大輔】里親と住人がすごい件【DG5】

23voice Dear.唯憂様 ページ25

蒼井さんの家に留守番してかれこれ３時間弱

でもまだまだ大輔さんが迎えにくるまで
全然時間があった


｢ん、映画観よっか！新作借りたんだ〜｣



そう言って袋を漁る


出してきたのは某モンスターアニメ映画



｢これ毎年観ても泣けるんだよね〜｣

そう言って、飲み物やお菓子を出してくれる



｢蒼井さん、アニメ映画観るんですね…意外…｣


｢え〜普通に観るよ〜？もしかして…

恋愛映画とか観たかった感じ？｣



なんだかからかってるように見えた



｢んなっ…別にジャンルは何でも平気ですけど…｣


｢じゃあ3本立てで、去年と一昨年のやつ、観ようね｣


｢え、すごいハード｣



大きな画面にオープニングが映った



｢あと、蒼井さん、じゃなくて、翔太、がいいな？｣



ふいうち過ぎて、ジュースを吹きそうになった



｢っ…なっ……ええ…？｣


｢ほら始まるよ〜、ホントにこれは泣けるからさ〜｣



気にしない蒼井さん、翔太さんはタオルを準備した



｢んん…子供向けで泣けるわけが…………｣




1時間半後




｢尊すぎる〜〜〜うわ〜…｣


｢うわあああ…消えちゃうのか〜…｣


｢んん…うっ……ぐっ…うう…｣




子供向けのくせにすごく泣ける

2人でボロ泣きした



｢ふ〜…あ、飲み物カラになった、取ってくるね｣



翔太さんは冷蔵庫に向かって行った


次の映画のパッケージを見てると背後から声がした



｢それはね、色んなとこにワープできる子がメイン｣





｢へ〜、そうなんで｣




次の言葉の｢す｣で横を向いて



｢か｣の時に、自分の真後ろの翔太さんの距離が
あまりにも近過ぎて回避出来なかった






触れるだけのキスをしてしまった





｢あっ…｣


｢わっ…ごめん！｣



翔太さんはごめん、と手を合わせた



｢わ、私こそ…すみません…っ…｣


｢いや〜…近過ぎちゃったね｣



翔太さんは回ってきてソファの定位置に座った


何を言うかと思えば予想外がきた



｢でも、こんな可愛い子とちゅーしちゃった〜

やだあ、超ラッキーじゃ〜ん｣



｢……オネエ…｣

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