検索窓
今日:42 hit、昨日:11 hit、合計:17,058 hit

第三十九話 ページ40

「ここをこうして、こうすると、ほら!こうなるの!」

『上達してるじゃん』

「ん?」

『前より説明が的確になってる』

「無一郎くんの役に立ちたくて、頑張っちゃった」

『まるでこの授業するのが初めてじゃないみたい』

「実は、炭治郎くんたちと授業の練習をしたの!
すごいなぁ〜無一郎くんは何でもお見通しだね」

『で、続きは?
その人たちにやったみたいに、俺にもやって見せてよ。』

「うん。
ここは少しややこしいから注意してね。
似ている解き方があるけど、問題をよく読み解くことが大事だよ!
でね、ここに注目して、よ〜く読んでみると…」


『………………ねぇ、気付いてる?』

「ん??」

顔を上げた瞬間、
無一郎とAの距離は僅かで、
数枚の紙が間に入るかといったところだった。

「………!!!」

『夢中になるとA先生は距離感を忘れて近づいてくる癖があるんだから』

「ご、ごめん!嫌だったよね、気をつけるね」
急いで無一郎の元から離れる。

『アイツらにもこんな距離で教えたの?』

「そんな!こんな近くで教えてないよ!!」

『ついさっきまで気が付かなかった人がよく言えるよ』

「………」

『で?いつまでそこにいるつもりなの?』

「へ?」

『そばに来て教えてよ。さっきみたいに。』

「近いから嫌かなと思って…」
もと居た場所に戻って授業を再開しようとする。

『違うよね』

「え?近すぎたかな…!!」
そうして少しだけ離れようとした瞬間、
手首を掴まれる。

『そっちじゃなくて、こっち。』

「……!!!」

『固まっていないで、アイツらに教えたみたいに俺にも続き教えてよ』

「無一郎くん、あの、近く、ないで、しょうか、、、?」

『僕の先生なのに、勝手に他の奴らに勉強教えたんでしょ。
他の奴らと同じ扱いを受けるのは納得できないなぁ。
だから、僕だけへの教え方で教えてよ。
こうして近くで。』

「確かに私は無一郎君の先生だから、その点に関しては謝るよ。
でも、こんな密着した状態じゃ教えられるものも教えられないよ。」

『どうして密着してたら教えられないの?』

「え!それは…筆を持ちづらいし、動きづらいから」

『違うよね?
先生の顔真っ赤。
心臓の音も聞こえてる。』

「………」

『不健全な先生だなぁ』

「……もう教えてあげないから!」

そう言ってAは自室へとかけていった。

第四十話→←第三十八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:時透無一郎 , 鬼滅の刃 , タイムスリップ   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:むいっちゃま | 作成日時:2021年4月21日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。