第三十四話 ページ35
「美味そうなにおいがしたから走ってきたぜ!」
「お前なぁ、良いにおいがするたびに走ってたら町中の飲食店は崩壊するぞ!!」と善逸君がツッコむ。
「美味そうなにおいと紋逸たちがここにいるのを肌で感じたから入ったんだ!」
「紋逸って誰!!ぜ!ん!い!つ!」
「だとしても、壁はこんなに崩れてるし、、、俺たちが責任を持って直すしかないよ。善逸、伊之助、手伝ってくれるか?」
「女の子が住む家だよ。最初より頑丈な壁を作ってみせるよ」と良い男モードの善逸くん。
女性が住む家の壁を壊すとどんな怖いお叱りを受けるのかは蝶屋敷で経験済みの伊之助も身体を震わせながら手伝うことを承諾した。
まずはオムライスを食べてから作業に取り掛かることにした。
「おいしい!!!!!」
「Aさん、天才だよ(T ^ T)」
「((ほわほわ))」
食べ盛りの子たちなので
お皿は一瞬にして空になった。
私はまだ食べ終えていない。
この3人組が食べるのが早すぎるのもあるけど、
そう、禰󠄀豆子ちゃんの仕業です。
禰󠄀豆子ちゃん、今度は私の膝の上にちょこんと座り、くつろいでいます。
なかなか食べづらい。
でも可愛いから許す。好きなだけ甘えてくれ。
何だかんだでこんなに賑やかな食卓は久しぶりだった。
ご飯を作る前に「今日の夕食は賑やかになること間違いなし」なんて思っていたけれど、その数倍、いや数千倍も賑やかだった。賑やかすぎて壁が崩壊するレベルである。
果たして壁が壊れるレベルの賑やかさを「賑やか」と表現して良いのか迷うほど賑やかであった。
そして、今度は無一郎くんもみちおも甘露寺さんも招待してみんなでご飯食べたいなぁって夢を抱いた。
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作者名:むいっちゃま | 作成日時:2021年4月21日 3時