アイデア５４ やっぱり、すごいと思う ページ8
「はぁー、ついたー」
軽く息を切らしながら私は、サッカー棟のなかに入る。
いつもなら、あの二人組と行くところなのだが、今日は用事があって、HRが終わったと同時に急いで走ってきた。
「こんにちはー、あっ、いた」
案の定、そこには先約が。
南沢先輩だ。
「人に指差すんじゃない、で、用事って？」
「ごめんごめんwあ、えっと、じつはー...」
私は、昨日あったことを南沢先輩に話した。
実は、休み時間にであったのでその時に、「用事」ってことで約束をしたのだ。
今となっ得てゃ、すっかりタメ語になった。
「...まじかよ」
「...うん...」
先輩は驚いている。
そりゃあ、誰かって突然そんなこと聞かされたら驚くだろう。
南沢先輩の表情は、また元に戻って、
「んで、大丈夫だったか？」
と優しい顔になった。
「あっ、うん、まぁ...でも...」
「でも？」
「...男性恐怖症、的なかんじになってしまって...」
「はぁ...？」
今度は、驚き、というより呆然としている
「でも、今、俺とは普通に話せてるじゃねーか」
「それは...うちのクラスの男子とか、守先生とか南沢先輩とか、よく関わる人たちは、特には大丈夫。でも、全然知らない人とかに声かけられたりしたら...」
「..なるほど。ほんと、面倒なことに巻き込まれたなー」
先輩は、ため息を着くと、その場の椅子に腰掛けた
「だから気をつけろって言ったのに...」
「ごめんなさい..」
自分でも、まさかこんなことになるとは思いもしなかった
やっぱり、先輩の言うことは耳に入れておくべきだ、とおもった
「まっ、座れよ」
先輩は、そういって、隣の椅子をポンポンと叩く
「あっ、じゃあ...」
それに応じて、私も腰掛ける
そして、また口を開こうとした、そのとき
「へ...？」
私の頭には、先輩の私より大きな手が乗っていた
そして、わしゃわしゃと撫でた
「うわっ、カツラとれる！」
「うっせ、お前、無理してるだろ？こういうときは、頼れよな」
「え...」
南沢先輩は見事に私の心の中を見透かしていた
そして、もう大丈夫だ、と言わんばかりにずっとなでてくれた
そっか、無理、しちゃってたんだ...
自分でも、そう言われて気付いた。
確かに、今日一日なんだかだるいなぁ...とはおもった
そして、その気持ち悪さは先輩の手に吸い込まれていくようだった
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夏華(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2014年10月1日 17時) (
レス) id: 2ccbdb2088 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - 刃斬 刀陽(はざん とうは）さん» ありがとうございますっ//がんばります！ (2014年5月20日 22時) (レス) id: 91142310ad (このIDを非表示/違反報告)
刃斬 刀陽(はざん とうは）(プロフ) - とっても面白いです！ハマりました！更新頑張ってください！ (2014年5月19日 18時) (レス) id: da78a6e755 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - 神童ハルキさん» わぁぁ！！ありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ亀更新でごめんなさい(´；ω；｀)頑張ります！ (2014年1月23日 23時) (レス) id: a372eb1a9b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - キキさん» コメントありがとうございます！！霧野くん、私もお気に入りです(笑) (2014年1月23日 23時) (レス) id: a372eb1a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑の缶づめ | 作成日時：2014年1月13日 23時
