アイデア86 矛盾だよねぇ…？ ページ41
「か、帰ってきましたぁ…」
はじめはどうなることかとおもっていたが
(かろうじて)帰ってくることができた。
ほんと、死ぬかと思ったよ…
「どうだった？このクオリティ！」
神童くんはニコニコと満足そうな顔で聞いてくる
自信あったんだなぁ…と心の中で思う
まぁ、実際そうなんだけれども
「あぁ、すごかったよ。流石神童財閥ってところだね」
「うんうん！特に階段の変な声とかどうやってしてたの？
メガホンみたいな感じではなかったし…
私だけに聞こえたって技術凄すぎだよ」
霧野くんは、ははっと笑っていた。
私は怖かったんですけどー！！
そして、私が言ったその一言に神童くんは首を傾げた。
「えっと、桐谷、階段の声ってなんだ？
そんな仕掛けはないんだけど…」
「はい？」
え、訳がわからないんですけれども…
私は絶句する
「えっと、嘘はよくないとおもうな、神童くん
女の人の声が聞こえたんだけど」
「夢、でも見てたんじゃないか？」
「確かに階段の時、変なこと言ってたよな」
「あれ、霧野くんも聞いてなかったの？」
「…俺は、全く」
夢…霧野くんは聞いてない…
つまり
「俺は、幽霊を見たのか…？」
状況が呑み込めず言葉が出ない。
「でも本当にそんなのいるのかな…」
霧野くんも少し震え声だ。
何しろ状況に矛盾が生じているのだから
「けれど、状況から考えていくと非現実的だが
幽霊、っていうのがしっくりくるのかな」
「幽霊…」
神童くんはいたって冷静。
流石だ。
でも、私が聞いたあの声は幽霊のものだった、そう考えると
背筋がブルっと震えた
「俺…呪われるのかな…」
例えば、寝ている間に魂を奪われるとか
常に私の後ろにいるとか…って
「はっ…！」
「ど、どうした？」
「いや、後ろになんかいたりしないよね…」
ほら、よくあるじゃん
後ろを向いて、からの前向くとぎゃー！って…
試しにやってみる。
「後ろは、いない…前は…」
思い切って振り返ってみる
けれどそこには霧野くんと、神童くん、それで
もう一人…
まさか…
「って、狩屋くんかい！」
いつの間にか狩屋君までここにいた
「いや、なんか密会みたいなのしてたからきになって」
相変わらずだ
まぁ、とりあえずいないならいいか
帰り際、神童くんはこう言った
「このことは秘密だ」と
結果、この不思議な体験は3人だけに留めることにした
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夏華(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2014年10月1日 17時) (
レス) id: 2ccbdb2088 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - 刃斬 刀陽(はざん とうは）さん» ありがとうございますっ//がんばります！ (2014年5月20日 22時) (レス) id: 91142310ad (このIDを非表示/違反報告)
刃斬 刀陽(はざん とうは）(プロフ) - とっても面白いです！ハマりました！更新頑張ってください！ (2014年5月19日 18時) (レス) id: da78a6e755 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - 神童ハルキさん» わぁぁ！！ありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ亀更新でごめんなさい(´；ω；｀)頑張ります！ (2014年1月23日 23時) (レス) id: a372eb1a9b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - キキさん» コメントありがとうございます！！霧野くん、私もお気に入りです(笑) (2014年1月23日 23時) (レス) id: a372eb1a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑の缶づめ | 作成日時：2014年1月13日 23時
