アイデア80 美しいこの景色 ページ35
｢わぁー！すっごーい！
綺麗！｣
そこは、海水浴場から、少しだけ歩いたところにある、小さな浜辺。
周りには誰もいなくて、私たちだけだった。
｢だろ。今日、地元の人に教えてもらったんだ。
ちょっとした穴場、だとさ｣
南沢先輩の話に耳を傾けながら、私はへぇ�・と言う。
潮風が、心地いい。
目を閉じると、聞こえるのは波の音だけで異空間にいるような気持ちになる｡
もうしばらく、この気持ちに浸ると私は、傍で海を見ていた南沢先輩の元に駆け寄った。
｢こんな綺麗な海、初めて見ました｣
｢俺もだ｣
沈黙が続く。すると、南沢先輩は海の方を軽く指さすと
｢泳ぐか？｣
と聞いた。
便乗しようかと思った、けれどよくよく考えれば南沢先輩は服だ。
｢先輩、服だけどいいんですか？｣
そう言われると、先輩は自分の服を見る
｢あっ、そうだな...まぁ、いいよ｣
そして先輩は、そう言うと自分の上の服を脱いだ。
｢ちょっと！突然そんなことしないでよ！！｣
あまりのことにびっくりした私は両手で顔を隠す。
｢免疫なさすぎだろ。笑
まぁ、いいか。とりあえず泳ぐか！｣
先輩は、私の頭をポンポンと軽く叩くと顔を覆っていた手を引き剥がした。
｢そんなの、今日見ただろ？ほら｣
｢あっ、うん....｣
顔を上げると、南沢先輩が私をお姫さまだっこしていた。
「ちょっと！！なにしてるの！って、えええ！！！」
気づいた時にはもう、海の中。
そう。南沢先輩に投げられたのだ。
あまりのことに私はどうしたらいいかわからず、海中で目を開いてしまう。
けれど、目の前の光景に感嘆の声を漏らした。
「ゎぁぁぁぁぁ！！きれぃ…！」
海中で口を開いたことにより水が入る。
急いで浮き上がり、げほっげほっと咳をする。
「大丈夫だったか！？ごめんよ！つい、遊んでみたくなってさ」
「びっくりしましたよ…でも、きれいでした。先輩も見てください！」
先輩へ対する怒りさえもなくなった。
沖縄でもないのに、こんなにきれいなところあるんだ…
先輩も、海を覗くと私に笑顔を向けた。
「すごいな！ここ！」
・
そこは、すごくきれいで、魚も泳いでいた。
濁りが少なく、太陽の光が差し込む様が美しくて…。
こんなところにいれたら、いいなぁって思ってしまった。
そういえば、守先生が言ってた人魚伝説…
確かに、ここに人魚がいてもおかしくないなって思う
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夏華(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2014年10月1日 17時) (
レス) id: 2ccbdb2088 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - 刃斬 刀陽(はざん とうは）さん» ありがとうございますっ//がんばります！ (2014年5月20日 22時) (レス) id: 91142310ad (このIDを非表示/違反報告)
刃斬 刀陽(はざん とうは）(プロフ) - とっても面白いです！ハマりました！更新頑張ってください！ (2014年5月19日 18時) (レス) id: da78a6e755 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - 神童ハルキさん» わぁぁ！！ありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ亀更新でごめんなさい(´；ω；｀)頑張ります！ (2014年1月23日 23時) (レス) id: a372eb1a9b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の缶づめ(プロフ) - キキさん» コメントありがとうございます！！霧野くん、私もお気に入りです(笑) (2014年1月23日 23時) (レス) id: a372eb1a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑の缶づめ | 作成日時：2014年1月13日 23時
