【イナゴ】マンガ家少女と少年たち～男子校はいろんな意味で危険です...～ (ページ47)

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アイデア４５　間一髪。ページ47

「やっ、やめて!」

どうしてこの何分かの間、何もしてこなかったのはよくわからないけど..

それで逃げなかった私も馬鹿だ..!

完全に浮かれていた

つい、見惚れてしまっていた

下着の中に入り込んでくる手をどかそうとしても、男の力にはかなわない

「先輩！！」

「っ、あぁ！！ここ、任せるぞ！！」

そんなみんなの会話は聞こえなくて

「やめてっ...あっ..」

その手がゆっくりと動き出す

嫌でも感じてしまう自分が情けなかった

どうして、逃げなかったのかな？

浮かれていた自分を責めた

霧野君が戦っている間に逃げればよかったのに..

「ほーら、濡れてきてるぞぉ..」

「やっ、やめっぁっ..ハァッン..」

どうしよう

涙が出てきた。

視界が滲んでいく中走ってくる、ピンクのツインテールをした、

「きりっ..のくん..!助けてぇ..っ」

「Aっ！」

その声とともに、私の意識は薄れていき、さっきまであった、気持ち悪い手ははなされていた。

・

・

・

「..だぃ..ぶ..かっ!?だいじょう..か!?Aっ!」

「えっ..!...ここは、どこ...?」

ある声に呼ばれハッ、と目を覚ます。

目の前には、霧野君が

「..ここは..」

「廃工場だ。さっきのやつらは、もう警察に捕まったぞ」

「けい、さつ..さっきの..あっ!」

意識が朦朧としていたがようやく思考回路が動き出す

「私、誘拐されて、レ.イ.プっ、されかけて...
それでっ...！」

「大丈夫だ。なんとか、お前のは守られたぞ？」

「あっ、ありがとう...」

そうなんだ..とりあえず、私の処女が守られた、ということに感謝しないといけない

もし、あのとき霧野君たちが来なかったら確実に犯されてた

「あのっ、服は...」

「えっ、いや..その..女がいなかったもので..ごっ、ごめん..」

霧野君は、顔を赤く染め、目を背け下を向いた。

「謝らなくても..!着せてくれたんだ!ありがとう!」

「あっ、あぁ..//」

霧野くんは、優しいんだな、と思った

わざわざ服まで直してくれるなんて..

え

＝見た。

だよね..?

今更ながら、見られてしまった

私のかおは一瞬にて真っ赤に染まる

「まぁ、とにかく!一件落着じゃないですか!
こんなところにいるのもアレですし、その、Aさん?も起きたことだし帰りましょう!」

そうして、私たちはこの廃工場を後にした。

..が

「みんな、どうして私の名前知ってるの?」

本名はいっていないはずなのに..