【イナゴ】マンガ家少女と少年たち～男子校はいろんな意味で危険です...～ (ページ5)

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アイデア４　それは、突然の出来事でページ5

「茜～！そういえばさぁ、あの人、隣の男子校のひとだよ！また会えるんじゃない～？」

『え～、本当に！？会えたらいいなぁ～。王子様ぁ...///」

只今茜と電話なうです。

話題は、今日のあの人。

茜はもうベタ惚れです...。

「A～！！！いま、担当者さんが来ているし、お話もあるからおりてきなさ～い！！」

「あっ、はーい！！！じゃあ、ちょっと用事！！切るねっ！おやすみ～♪」

担当者さんが...？
何か、用事かな？

私は、茜との電話を切って部屋を出た。

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「はい～！あの、どうしたんですか？夜に...」

応接室に行くと、お父さん、お母さん、そして担当者さんがそれぞれ向かい合って腰掛けていた。

私は、その空いている椅子に座る。

「それじゃあ、今から、大事な話をするわね」

「はい」

姿勢を正す。
その場に静かな空気が流れた。

「突然だけど、次の漫画のネタは、男子校モノなの」

「...へ...？だ、男子校...？」

私は、その場に硬直した。

「これはね、編集長さん直々に貴方への頼みなの。
でも、あなたは男をそんなに沢山、なおかつかっこよく、そして、出てくるかもしれない逆ハーレムを描くことができるかしら？」

「そ、それは...」

...無理だ...。私はそう確信した。
私は、普段の恋愛経験もなく、女子校通い。
男は、もとから描くのが苦手で、一番時間がかかっていた。
雑誌のモデルを見ながらこれまではなんとか乗り切ってきた。
ほかのマンガ家さんのも参考程度にはしてきた。
でも、話によれば、半裸とかもでてくるらしい。
私の表現によるらしいけど...。

「難しいわよね...。突然、そんな注文を受けても...。
特に、男経験があまりないあなただったらなおさら...。
けどね、この雑誌、コスモスを読んでいる読者さまの期待に応えなければならない...。
それに選ばれたのがあなたなの...。
だから、勝手なお願いなんだけど、
さっきご両親にも許可を得たわ。
桐音こと、桐谷A、
あなたには...
＿＿＿男子校に行ってもらいます！！！！」

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「だ、だ、男子校！？！？！？！？！？」

それは、人生で一番驚いた瞬間だった。