【イナゴ】マンガ家少女と少年たち～男子校はいろんな意味で危険です...～ (ページ32)

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アイデア３０　今朝の恩人。一年生は可愛い。...一部を除いて...w ページ32

それから、天馬くんの紹介でサッカー部のみんなとご対面！

「桐谷桃矢です！よろしくおねがいします！」

私の挨拶に続いて、みんなが笑顔で私を迎える。

「僕は西園信助です！！」

ちっさくて可愛い子♪つい抱っこしたくなる。

「影山輝です！！！よろしくお願いします！！」

元気いっぱいで律儀な子！これもまた可愛い。

「狩屋マサキです。よろしくお願いしますね......先輩♪」

なんだろう、さっきの青色っぽい髪の毛の子...可愛い顔してるけどなんか怖い...。
直感がそう悟った。

「俺は松風天馬です！！桐谷先輩！よろしくおねがします！！
あっ、あと、もうひとり、一年生がいるんですよ！！！
多分もうすぐ来るかと...」

天馬くんがそう言ったとき、さっきの自動ドアがまた開く音がした。

「あ！いいタイミングに！！！」

天馬くんは、そういうと入ってきたばかりのその人を急いで私の目の前に連れてきた。

その顔に、私は見覚えがあった。

そう、今朝の、助けてくれた人＿＿＿

「剣城京介！！！怖そうだけどホントはツンデレで俺の大好きな人！！！」

天馬くんは、踊ろう私をよそにさらっと彼の自己紹介を済ませる。

ってか...さりげなく大好きって言ってますよ...。

...あ、普通に友達の意味か...。

変な方向に行ってしまった私はほっといて、自己紹介をする。

「桐谷桃矢です！あの、今朝事故に遭いそうなところを助けてくれましたよね...？」

「...あぁ、今朝の。気をつけてくださいよ。まぁ、とにかくよろしくです」

「え！？二人とも顔見知り！？」

そんな話題に噛み付いた天馬くん。
私と剣城くんの顔を交互に見合う。

「いや、ね、今朝トラックにひかれそうになって...
間一髪のところで助けてもらったんだ、ほんとうにありがとう」

「わぁ..流石剣城！！！」

そう言って、私は手を差し出す。

剣城くんもそれを握り返す。

ちょっと表情に戸惑いが出た気が...？

気のせいか！！！

「よ、よろしく..」

今朝見たとおりのポーカーフェイス。

でも、握られたその手は結構力が入っていて少し痛かった。

「(嘘だろ..コイツ..)」

今朝のことについてもお礼が言えた私は嬉しくてそんなことも気にならなかった。

剣城くんが、戸惑いの表情を見せてたなんて...。

「(...アイツ！！！)」

後ろで壁にもたれかかっていた南沢先輩が
剣城くんをみて驚いた、だなんて...＿＿＿