日プのオオカミちゃん (ページ19)

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お隣いいですか？2 ページ19

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フェンフェン、ちょっとルンルンです。

なぜならやっとずっと話してみたかったAちゃんとゆっくりお話ができて、しかも勇気を出したおかげで、Aちゃんと一緒に踊ることができるからです。嬉しいなあ。

そんなAちゃんは黙々と僕がご飯を食べてる横で、静かに黙々と、読書をしてます。

真剣に読み進めてるのか、僕の熱い熱い視線にも全く気づきません。かわいいです。

「……あ、ごめん。食べ終わった？」

許「大丈夫です。切りのいいところまで読んでください。待ってるから」

「いやいいよ、いつでも読めるから。タオルとか持とか？持ってくよな」

許「あ、ありがとう……」

「どーいたしまして」

許「……Aちゃん」

「ん？」

許「……Aちゃんは、心が綺麗で素敵です」

「……凄い褒め言葉やね……」

しかもほら、見ましたか？

ちゃんと僕が両手塞がってるからって立ち上がるために引いた椅子も、ちゃんと戻してくれました。

アントニーや冬馬くんが話してくれていたよりも、なんて優しくて素敵な人なんだろうか。

「ここでいいかな。失礼しまーす」

許「失礼しまーす」

でもそんなAちゃんだから、みんなに人気者だっていうことは、すごく分かります。

波留「……っあ、」

裕太「ん？……あ、」

寺尾「わ、Aさんだ……」

健「ちょ、香信、Aさんとか勝手に呼ぶなよ、」

「あ、邪魔してごめんね。端っこ借りてもいい？」

波「ど、どうぞ！！」

「ありがとう。……あ、君が大久保波留くんか」

波「！！なっ、波留です！あの、波留って呼んでください！！」

「おお、男子高校生は元気がいいね〜」

健「えー波留だけずるい。俺も健って呼んでほしいです。あ、平本健っす」

寺「俺も！寺尾香信です！香信って呼んでください！」

裕「じゃあ、俺も。井筒裕太です。……裕太って、呼んでくれたら嬉しいです」

「はい。大神Aです。呼び方はお好きにどうぞ。……えー、波留、健、香信、裕太ね。よろしく。まだまだ頑張ろな」

ああ、自己紹介もちゃんと美しくて、もう好き。はい大好き。

でも今日のAちゃんは僕が先約なので、渡しません。

「よーし、始めよっか」

許「……僕、いつかAちゃんと同じチームになって、ぜったい一緒に踊る。だから頑張ります」

「……いいね。お互い頑張りましょう」

許「はい。今日はよろしくお願いします」

「はい。よろしくお願いします」